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『人生を面白くする本物の教養』 [☆☆]

・私のような大学も出ていない年をとった無知な女でも、まだ道端に咲いている花の名前を一日に一つぐらいは覚えることができる。一つ名前を知れば、世界の謎が一つ解けたことになる。その分だけ人生と世界は単純になっていく。だからこそ、人生は楽しく、生きることは素晴らしい。

・知識が必要なのは、それによって人生の楽しみが増えるからです。サッカーを知らなければテレビでワールドカップを放映していても面白くもなんともありません。

・最近は安直に「答え」をほしがる傾向があり、それに応じてきれいに整えられた「答え」や、一見「答え」のように見える情報が、ネット空間などにはあふれています。

・「どちらとも言えない」を選んでしまうのは、ほとんどの場合「考え不足」が原因です。

・さまざまなことを知っていて、自分の考えを刺激してくれて、新しい話題に引き込む力のある人が「面白い」のです。

・日本では、知識自体は豊富でも、「自分の意見」を言えない人がたくさんいます。

・その企業の社長は「誰も海外赴任をしたがらない。本社にばかりにいたがる。根性がない」と嘆いていました。ですが、その企業の役員がどのような顔ぶれかと見ると、人事部長だった人とか企画部長、経理部長だった人など、本社勤めの人ばかりなのです。

・インドを失った連合王国はもはや今後大きく成長することができない国家です。いわば、没落が運命づけられている国です。学生たちには、そのことをしっかり認識してほしいと思っています。そして、没落を止めることはできないまでも、そのスピードを緩めることが、いかにチャレンジングな難しい仕事であるかを理解し、納得してもらいたいと考えています。

・冷戦構造のもとでの「キャッチアップモデル、人口増加、高度成長」の三点セットの時代が終わり、日本が遅れていたり、意識が低かったりする分野が、露になってきました。しかし、そのことは逆に、日本に成長の余地がたくさんあることを教えてくれます。

・日本の農産物の輸出額は年間5000億円程度です。ネーデルランドは九州ぐらいの面積しかない小さな国です、ところが、農産物の輸出額は9兆~10兆円もあるのです。それからすると、日本の農産物の輸出には大きな希望が持てます。

・西日本で長く気候不順が続いていたという「数字」(データ)。それにより飢饉が発生したという「ファクト」。そこから導かれる、窮乏に陥った平家が戦力ダウンし、滅んだという「ロジック」。平家滅亡飢餓説は「数字・ファクト・ロジック」の観点からきわめて合理的に説明がつくと思います。

・商売で一番儲ける方法をご存知でしょうか。大きな情報格差があってまるで疑うことを知らない無垢な人を相手にする場合、あるいは供給元が他になくて独占状態の場合に、商売は一番儲かるのです。これは太古の昔から世界共通の事実です。

・バランスシートや損益計算書を正しく読むために、財務会計の本なども読みました。これらは社会人としての一種の責務というか、ビジネスをやる以上は、読むのが当たり前という類の本で、「読まない」という選択肢はありえないのです。

・仮に隣近所がみんな好みのタイプでなかったとしても、ご近所ですから毎日のように顔を合わせます。顔を合わせれば「おはようございます」と挨拶するのが大人の常識というものです。無視して仮に喧嘩になったら、互いにそれだけ時間とエネルギーの無駄になります。ニッコリ笑って「こんにちは」と普通に接するべきです。隣国関係も同じでしょう。

・日本人会では「〇〇さんは来年は、東京ですね」とか「もう二年経ちましたから、そろそろ帰国の辞令が出るんじゃないですか」などといった話ばかりで、ロンドンにいても東京にしか目が向いていないのです。

・仕事は世界を舞台にやりたいと思いつつ、人間関係は日本人だけの内輪ですませたいというのは、明らかに矛盾しています。

・冷めた言い方をすれば、世界一のホスピタリティと言っても、あくまで「接客スタッフ」という役割を忠実に果たしているだけです。

・立場が逆転して「客」になったとき、日本人は必要以上にかさにかかった態度を取る人が少なくありません。「客」であれば何でも許されると勘違いしている人によく出会います。「客」という意識が強すぎるのです。

・人生にとって時間は一番貴重なものの一つだと考えているので、形だけのおつき合いは嫌なのです。日本人は意味不明の形式的なおつき合いが多すぎると思います。

・自分が生まれる前のことについて無知でいることは、ずっと子供のままでいることだ。

・大人になるということは、生まれる前のことを知るということなのです。つまり歴史に触れるということです。

・「資本家は金儲けに狂奔し、政治家はナショナリズムを弄んでいる」という言葉があったように記憶しています。多くの皆さんは現在の風潮を危惧した言葉だと思われるかもしれませんが、じつは、これはたしか第一次世界大戦前夜に語られた言葉でした。

・人間の脳はこの一万数千年、進化していないのですから、過去の人間の判断や対処の仕方は、そのまま役に立つわけです。

・若者や女性のファッションを眺めるのも興味深い。若者や女性のファッションが年々きれいになっていく国は政治や経済が概ねうまくいっているのだと思います。

・中国政府は税金を投入してチベットの人たちに安い食べ物をお腹一杯食べさせて、おそらく独立のエネルギーを削ごうとしているのです。チベットへの食料品補助は、実は統治の手段なのであり、統治コストとしては安く上がるのです。

・現代の選挙のシステムでは、白票や棄権は有力候補に投票するのとまったく同じ結果をもたらします。つまり、白票や棄権は有力候補を支持しているのと事実上何も変わりがないのです。もし有力候補を支持しないのであれば、他の候補者に投票するしか選択肢はありません。

・政治家や民主主義に過度の期待を抱いてはいけない、選挙はろくでもない人の中から「よりまし」な人間を選ぶ「忍耐そのもの」にほかならないのだ。

預貯金は金利が目当てではありません。流動性、つまり、いつでも現金に換金できるところに預貯金の至上の価値があります。

・グローバル基準で考えれば手取り年収の半年ないし一年分は預貯金に置いておくのが普通です。

・国債が発行できれば財政は維持できるということになります。財政を維持できれば、公的年金も支払うことができます。つまり、政府が破綻しない限り、公的年金も破綻しない。

・公的年金が破綻するのは、国債が発行できなくなるときです。国債が紙クズ同然になってしまったときです。

・日本の社会保障制度は「一つのサッカーチームで一人の高齢者を五年ぐらい面倒を見る」という前提で始まりましたが、現在は「騎馬戦もしくは肩車で二十年」に変質しています。

・社会保障という給付は全市民が対象です。所得税は働いている人だけが対象です。消費税は全市民が負担する税金です。働いている人が多かった時代(サッカーチームの時代)は所得税だけで成り立っても、働く人が少なくなった現在(騎馬戦・肩車の時代)では、働いている人の負担だけでは、もはややりくりができません。

・汗水たらして働いた結果得られる所得に課税するのは、勤労を罰することになる。それよりも、個人が選択的に消費をする際に課税するほうがずっと公平だ。

・ただ単に「消費増税反対!」という聞こえのいいスローガンに検証することなく乗っかったり、自分でよく考えずに反対しているのでは、整合性のある本当の解決策は見出せない。

・住民の反対で新しい保育園の開園が延期になったりしています。こういう人たちは自分が何のために生きているのかが分かっていないのです。人間は次の世代のために生きているのです。

・洋の東西を問わず、沈む船からボートを降ろすときは子供、女性、男性、高齢者の順です。子供が最優先で高齢者が最後です。それが生命の厳然なる序列なのです。

・一般に、領有権問題は、現在、実効支配している国を有利とするのが国際法上の原則です。

・国境紛争は話し合いでの解決が基本的なプロトコール(国際儀礼)であり、互いの主張がどうしても噛み合わない場合は、当面、実効支配を是認しようというのが暗黙の了解です。そして、できるだけ波風を立てないで、知恵が出るまで、時間をかけて待つというスタンスです。

・中国からアメリカの大学には約23万人が留学しています。日本人は2万人を割り込みました。これだけ多くの若者が留学していたら、当然、中国人の友人を持つアメリカ人が増えます。アメリカは将来日中どちらに友人を多く持つようになるのか、真剣に考えるべき時期にきていると思います。

・メディアで伝えられる中国人のイメージと実際に接した中国人とはずいぶん違います。抽象的な観念として思い描かれる中国と、個別具体的な中国人の間にも大きなギャップがあります。

TOEFLで100点を取れる力があれば、世界が違って見えてくるのも事実です。グーグルで英語検索するだけで情報量は5~10倍以上になり、CNNやBBCもリアルタイムで視聴できます。

・TOEFL100点の力を身につければ、そのスキルは死ぬまで消えることのない宝となります。人生が変わるといっても、決して過言ではありません。



人生を面白くする 本物の教養 (幻冬舎新書)

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  • 作者: 出口 治明
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2015/09/30
  • メディア: 新書



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