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『敗戦真相記 予告されていた平成日本の没落』 [☆☆]

・自給自足主義を肯定した以上は、他国の資源・領土を侵略していくという結果を招来することは資源の不足している日本の行き方として当然の帰結と言わなければならない。

・噂というものは、その噂自体の真偽よりも、そういう噂を生み出す雰囲気の方に重点を置いて取り扱ってしかるべきだと思います。

・ただ器用に目先の雑務をごまかしていく式の官僚がたくさん集まって、わいわい騒ぎながら、あれよあれよという間に世界的大波瀾の中に巻き込まれ、押し流されてしまったのであります。

・歴史というものは過去のことをただ空暗記するする学問ではなく、過去のことを推して将来のことを判断する学問である。

・軍人がやった戦争で勝った例はない。必ず政治家の率いている軍隊に敗けている。歴史がはっきりそれを示している。

・結局、戦争に勝つためには、どうしても国民の総意を結集する以外にはない。その点においては政治家の方が軍人よりもはるかに優れている。

・土木機械の一例で、戦力の差をこれぐらいハッキリ納得さすものはありません。例えば、厚木と横浜の間、40キロの間に27時間で5インチのガソリンパイプの施設を完成したということなども、その一例でしょう。

・3年前に大多喜から千葉市へガス管を敷設することに決定したのです。これはやはり距離が厚木-横浜間と同様、40キロで、やはり5インチのパイプを使って3年間やっているのだが、未だに完成はしていない。

・太平洋を越えて、それからアメリカ大陸を横断したニューヨークやワシントンの連絡が3分以内でかかるのに、目と鼻の先の東京-横浜間の呼び出しが3時間かかると言われたので。アメリカの兵隊は呆れた。

・日本の官僚の著しい特徴は一見非常に忙しく働いているように見えて、実は何一つもしていないこと。

・その技術者がいなければ工場が一遍に止まるというような重要な者を引っ張っていって、馬を洗わせたり、壕を掘らせたりする。

・工場から熟練工を招集したために、その工場の能率が落ちると応援の兵隊さんを今度は軍から寄こしてくる。工場から応召した熟練工は新兵になって壕掘りをしているのに、壕掘りのうまい古参兵が、ズブの素人になって工場に応援に来る。そうして最近どうも工場の能率が落ちたと騒いでいる。これが、日本が敗けた、見えざる大きな原因です。

・伊藤(博文)公のごときはいわゆる朝鮮二分案という妥協案まで出して作成して、日本は京城(ソウル)以南を勢力範囲とする代わりに、露国には平壌(ピョンヤン)以北を与えて協定しようとした。

・米英ソ独のごとき世界の大国が国を挙げて生きるか死ぬかの大戦争に押し込まれている時に日本と支那と和平し、一切の産業能力を挙げて外国貿易に従事していたならば。

・国民自体に今までのような「泣く児と地頭には勝てない」「長いものには巻かれろ」式の封建的思想が染み込んでいたのでは、議会政治は軌道に乗らない。

・ベストを尽くさず、耕作を怠ったり、供出を拒んだり、不合理な配給を続けたりしていれば、いかに多くの餓死者を出そうとも、それは自業自得として、アメリカは高みの見物をしているに違いない。

・太平洋戦争が勃発すると、日本からの絹の輸入が止まったこともあり、米国では絹の代替品としてナイロンが大量生産されるようになり、ナイロンに代表される石油化学産業の基盤が形成されることになった。

・人材の有無は、時代が過ぎてからでなければわからない。そこが難しいところだ。

・アメリカでは、政府でも民間でも、およそ人の上に立つ者は、みなその地位相応に怜悧で御座います。この点ばかりは、全く我が国と反対のように思いまする。

・国際社会に対して一定の説得力を持たない戦争は、まず、勝ち目がない。肝心の日本人ですら、戦争の目的を理解できていなかった。一般大衆は「憎き鬼畜米英をこらしめる」ぐらいの意識しかなかったのである。

・縄張り意識を捨てきれない。なぜなら、責任問題が生ずるからである。したがって、みな自分がよって立つ集団の権益を守ろうとする。

・戦後最悪の経済情勢などと言われながらも、どこにも危機感が感じられない今の日本。

・問題解決のための政治であるはずが、いまや政治そのものが「問題」であるという現実。



敗戦真相記―予告されていた平成日本の没落

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