So-net無料ブログ作成
検索選択

『現れる存在 脳と身体と世界の再統合』 [☆☆]

・心は「脳の中」にあるものではない。脳と身体と世界の相互作用から「創発」するものである。

・われわれは心というものを、ある種の論理的推論装置が、明示的に蓄えられたデータと結びついたものと考えていた──論理機械とファイリングキャビネットを組み合わせたようなものだと。

・われわれが無視している事実とは、生物の心が何よりもまず、生物の身体をコントロールするための組織だということだ。

・生きているといっても九割は、ただ居るだけだ。

・自己組織化するシステムとは、複数の単純な構成要素の相互作用から、ある種の高次のパターンが創発しており、それがリーダー、コントローラー、あるいは統制者のおかげではないようなシステムである。

・しかし、渋滞は一方から「解消」していくのと同じ速さで、逆方向へと伸びていく。車はどれも前に進んでいるのだが、交通渋滞そのものは、これを高次のある種の実体だと考えると、後ろに下がっているのだ。

・アトラクターは、動きを支配する法則によって、その近傍を通る軌道はすべてそこに「吸い込まれる」ことが保証されている領域である。

・このオペレーションシステムは、だいたい35人のユーザーが接続したところで「パンク」し始める。そんなとき、システムプログラマーのところに行って、「パンクナンバー」を、たとえば60に上げてくれと頼むのは間違っている。なぜなら、35という数字は単純な内部変数で決まっているわけではなく、プログラマーは直接操作できないからだ。

・何かを組み立てられたからといって、本当にそれを理解したという保証にはならない──われわれは誰でも組み立てキットを組み合わせることができるけれど、それで特に賢くなれるわけではない。

・人はまず私的思考を抱いて、それからそれを書き留めるのではない。むしろ、考えるとは書くことなのだ。

・公共の言語を、認知道具であると同時に、脳に深刻ではあるがちょっとした再組織化を起こす源だと見ている。

・魚たちはどうやら、大小さまざまな水の渦をうまく利用することで、推進力を「ターボチャージ」し、機動力を高めている。魚は自らさまざまな渦巻きや圧力勾配を(たとえば尾を振って)作り出し、それを使って迅速で俊敏な行動につなげているのだ。

・論理も科学も外部メディアの使用と操作に大きく頼っている。とりわけ、言語と論理による形式化と文化的制度や話し言葉と書き言葉を使うことからくる、格納・伝達・改良の可能性にである。

・脳が学習しなくてはならないのは、外部メディアとインターフェースしてその独特の長所を最大限に活かすことである。



現れる存在―脳と身体と世界の再統合

現れる存在―脳と身体と世界の再統合

  • 作者: アンディ・クラーク
  • 出版社/メーカー: エヌティティ出版
  • 発売日: 2012/11/09
  • メディア: 単行本



nice!(0)  トラックバック(0)