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『ネット炎上の研究』 [☆☆]

・炎上は頻発しているが、その炎上に参加し、書き込みを行なっているのは、インターネットユーザのわずか約1.1%に過ぎないことがわかっている。

・自分の非を認めない、硬直した人間ほど議論に強い、という倒錯した嫌な話になってくる。

・デイリーミーとは自分専用の新聞の意味で、ネット上では自分で情報源を選択できるため自分にとって心地良い意見のみを耳にするようになっていく現象をさす。

・ネットはプロの物書きや企業にとって、最も発言に自由度がない場所である。ネットが自由な発言の場だと考えられる人は失うものがない人だけである。

・炎上とフレーミングは大きく異なる。最大の違いは、フレーミングは基本的には限られたグループ内の1対1の戦いであるのに対し、炎上は1対不特定多数の戦いであることである。

・そもそも謝罪の意思がないのに謝罪することはできない。何人にも思想の自由がある。心の中は誰にも支配できないし、支配されてはならない。

・自己の意思を曲げて謝罪することを強要するのは、そもそもわれわれの社会の基本原理である自由主義に反する。

・ニコニコ動画において、炎上参加者が少数派である一方で、炎上参加者自身は自分を少数派だと思っていない。

・ニコニコ動画において、誹謗中傷のコメントばかりとなっているときも、実は数人のコメントを消去するだけで、そのようなコメントがすべき消えてしまうという指摘もある。

・ニュース等を中心に視聴している場合は、「頭を良く見せたい型」の炎上参加者になってしまう。

・産業革命の本質は、資本家が労働者を雇って生産活動を行なう工場という仕組みの登場である。これによって、農業と違って自然のリズムに制約されることなく、技術革新と投資でいくらでも生産を増やしていく道が開かれる。

・重要なのは価値観の変化である。もし情報機器を利用しても、その目的が企業の利潤最大化あるいは軍事利用であるなら、産業化・国家化の時代と状況は変わらない。単に目的達成の手段が1つ増えただけで情報革命というには値しない。

・人々の価値観が軍事的優位や経済的豊かさ以外の、何らかの「情報的なもの」に向かってこそ情報革命と呼ぶ価値がある。それは、情報処理と情報交換それ自体が持つ価値でなければならない。

・言論の自由は誰でも持っていて何を言うのも自由である。しかし、その人の発言を聞くかどうかも人の自由である。相手に強制的に意見を聞かせる権利は誰にもない。



ネット炎上の研究

ネット炎上の研究

  • 作者: 田中 辰雄
  • 出版社/メーカー: 勁草書房
  • 発売日: 2016/04/22
  • メディア: 単行本



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