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『寂しさの力』 [☆☆]

・孤独とさみしさは違う。孤独だけどさみしくない人もいれば、大勢の人に囲まれていてもさみしくてたまらない人だっている。

・田舎のライオンズクラブの実情は、地域の商店主や医師、弁護士など小金持ちが寄り集う交流会です。記念バッジをいっぱいくっつけたLのマークの黄色と紺の制帽をかぶった田舎のおやじさんたちが寄り集い、酔っ払って赤ら顔ではしゃいでいる。

・父を愛していた──なんて言ったら、それは嘘になるでしょう。憎んでいた──というのとも違う。愛したり、憎んだりするほど、濃密な関係ではなかったと思います。

・目がクリッとして、つぶらな瞳が、そういう無知……というか、無垢な人のみの持つ独特な光できらきら輝いていた。

・ああ、俺のオヤジは何も教えてくれなかったな。そう、まともな箸の持ち方すら。

・ある日、気づく。死んだ人は「いない」ということに。もう二度と会うことはできないのだと。その瞬間、心に浮かぶ感情は何でしょう? そう、「さみしさ」です。

・ヒョウタンのキーホルダーを目にして、自分はハッとする。なんとも言えない気持ちにとらわれる。ああ、そうか。実はその感情こそが、父が私に残した唯一の「形見」ではないか? ただの安っぽいヒョウタン。しかし、それを目にするたび、複雑な感情にとらわれる。父のことを思い出す。

・英雄のいない時代は不幸だ。だが、英雄を必要とする時代はもっと不幸だ。

・芸能人の何が優れているか? ではなくて、何が欠けているか? に着目する。そこに人気の秘密がある。

・万有引力とは、ひき合う孤独の力である。

・孤独の目的はただ一つ、すなわち、もっと悠々と安楽に生きることであると思う。



寂しさの力 (新潮新書)

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  • 作者: 中森 明夫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2015/03/14
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