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『はじめての批評 勇気を出して主張するための文章術』 [☆☆]

・Aを褒めそやすだけだったり、Bをけなすだけだったり……そんな言葉の在り方は、批評ではありません。批評に込められた言葉を受けた側が、自分の価値を変容させない限り、それは批評の名に値しないのです。

・最近の社会は「多様な価値観が存在すること」を提示されるより、「是非がハッキリわかる」言葉や「数値化された基準が見える」文体のほうを好むのかもしれません。

・もし文章がうまくなりたいという動機で本書を読まれている方は、その目的意識のどこかに、「文章によって誰かを動かす」ような未来を思い描いてみてください。きっともっとうまくなるはずです。

・愛なき者、語るべからず。対象を愛せない人間が対象の現状やら未来やらをどうこう書いたところで、説得力のある文章や、読み手が行動を起こしたくなるような文章は、どうしたって生まれません。

・王道には理があり、常套には利があるのです。何事も。

・優れた文章とは、読み手に変化を促すものです。変わるために私は読みたいと思いますし、書き手は変える可能性を秘めた文章を書いて欲しいと願っています。

・なるほど、あなたは読者が何を感じ、どう考えるかをご存知なのですね。では伺いたいのですが、どうして御社の雑誌書籍の売上がここ10年来、下がりっぱなしなのですか? 常に「多くの読者」のために出版されてきたのでしょうに。

・昨日と同じ方法論が今日も通用し明日に繋がると信じている(信じようとしている)人間にクリエイティビティはありません。

・「調べて書く」ことはもちろん大切ですが「調べたらわかる」ことしか書かないのは、文字の無駄。

・「させられる理解」は「する理解」には遠く及ばないはずですから。

・「日本語+カタカナ語」の略語例が、ここ10年ぐらいの日本語表現の変化として、おもしろいなと感じています。「終わったコンテンツ」を略して「オワコン」とするなんて、私はまったく考えられませんでした。

・日本の書籍におけるルビの役割は、「読めない漢字を読めるようにする」ところにあります。つまり、書き手が提示した文字列を読み手が読解できない可能性を前提としているから、ルビが存在するわけです。となると識字率99%なんて、実態を顧みない絵空事もいいところ。

・ネット上で目にする文章の大半には、ルビがありません。やはり技術の根幹に日本語が存在しないためか、簡単にルビを振ることができないのでしょう。そのせいか、「そもそもルビなど振らなくてもよい文章」を是とする書き方が21世紀以降、日本ではスタンダードになりつつあります。

・匿名で舌鋒鋭くしたところで、火の粉の飛ばぬ安全な場所で吐いた言葉は、水にも油にもならず、必然、誰も記憶してくれない。






タグ:川崎昌平
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