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『心理コンサルタント才希と金持ちになる悪の技術』 [☆☆]

・遊佐さんの本は無内容ですけれど、商品としては素晴らしいわ。何せよく売れますから。この業界は一種の宗教。盲目的な信者をどれだけ抱えているかが重要なんですよ。

・人は何かを禁じられれば禁じられるほど実行したくなる。自由を侵害されたと感じて抵抗しようとするのだ。つまりは人を操る最も安直な方法の一つだ。

・物事というのは結果から逆算すれば理解しやすい。

・目的が何だったのかは、最終的に相手がどんな行動をしたのか顧みれば解る。

・感情を排除して、機械的に物事を認識するのが金持ちへの第一歩なんだ。

・模倣犯ならぬ利用犯。馬男という変質者のニュースを知り、利用しただけ。

・組織というのは人間心理的なシステム面においても優れている。階級という命令系統――即ち役割が人を機械的にするからだ。自分からはやらないことでも他者に命じられると案外容易に実行してしまう。人は常に理由という名の言い訳を必要としているからだ。

・ニュースでもゴシップでも、人目を引くのは他人の不幸のことばかり。お調子者が転落する様を見ることによって我々は精神的快楽を得るのだ。

・皆を幸せにするために、あたしは己の不幸を世界に発信していこう。それを見た読者の方々があたしを愚かだと嘲笑し、幸せになるために。

・ここで謎かけを一つ。志済さんの日記とかけて、梅雨時の晴れ間と解く。その心は? ちょっとやんでる。

・要は怪電波を受信したような危ういお馬鹿さんを装えばいいんですよ。そうすればお馬鹿さん見たさに、お馬鹿さんが沢山集まる。

・嘘は発覚しなければ真実として機能するし、機能しなければ真実も無価値だ。嘘と知らないで吐いた嘘は、その時点では真実である。

・立場が上だと思い込んでいる者ほど、下の者に対して口が軽くなるからだ。相手を下に見て、侮れば侮るほど警戒心は薄れ、情報を洩らしやすくなる。

・人と人の親しさは何をどこまで開示しているかで測ることができる。

・個人の不利益も、人類という種全体からすれば、実は利益だという可能性がある。

・実はオーブというのは単なる失敗写真のことなんだ。今回の場合はフラッシュ撮影の影響だな。空気中の埃や虫に光が反射して、意図せぬ光源になる。ピント自体は遠くに合っているから、それらの光源は当然ピンボケの光として映るわけだ。

・人の性格とはそもそも何だ? それは周囲に存在する性格の反映だ。つまりは寄せ集め。その配分が常に変化し続けるもの。参照と部分的なコピーを繰り返す。一種の自己組織化プログラムだ。だから外界から完全に隔離された環境で育てられた人間には性格というものが存在しない。

・記憶とはその時点で再構成された過去だ。呼び出し時の方法――思い出し方によって容易に変化する。

・簡単な理屈は、無駄に捏ねくり回した理屈より、大抵正しい。



心理コンサルタント才希と金持ちになる悪の技術 (メディアワークス文庫)

心理コンサルタント才希と金持ちになる悪の技術 (メディアワークス文庫)




心理コンサルタント才希と金持ちになる悪の技術<心理コンサルタント才希> (メディアワークス文庫)

心理コンサルタント才希と金持ちになる悪の技術<心理コンサルタント才希> (メディアワークス文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2015/01/29
  • メディア: Kindle版



タグ:似鳥航一
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『日本人のための英文法』 [☆]

・私がつくづく思うのは、日本語の「助詞」のすごさである。たった1文字を変えることにより、文の構造や意味が一変してしまう。また、「助詞」の働きひとつで、名詞の順序をいかように変えても、すべて意味のある文章にしてしまう。

英語には、もちろん「助詞」はない。「助詞」の表わす「…は」や「…を」などの格関係は、すべて語順で示される。

・原則として、英語の文はすべて「動詞文」である。これに対し、日本語には、「動詞」の欠如した「形容詞文」や「形容動詞文」がいくらでも存在する。

・「時制」の考え方には、もはや流れる時間は存在しない。「過去が現在になる」とか、「現在が未来になる」という「時間の流動性」は考慮されない。

・He was a novelist.と言ったら、「彼は、今はもう小説家ではない」ということを示している。He will be a novelist.と言ったら、「彼は、今はまだ小説家ではない」ことを示している。過去と現在と未来は完全に分断され、むしろ対立的な関係にあるのである。



日本人のための英文法 (ちくま新書)

日本人のための英文法 (ちくま新書)




タグ:晴山陽一
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『オートメーション・バカ』 [☆☆]

・ピントは20世紀アメリカ製造業のどん底を象徴する車だと言う人もいる。

・やることが少なくなったという喜びは確かにあったが、薄れていったのだ。新たな感情が入り込んできた――「退屈」である。オートマ車は私を運転手ではなく、乗客の気分にさせた。

・われわれは車をコントロールしているというよりは、車をコントロールするコンピュータに対して電子的インプットを行なっているのだ。

・結果は驚くべきものだった。人々は余暇のときよりも労働中のほうが、自分のしていることにより満足し、より幸福な気持ちでいたのである。

・人間よりもロボットのほうが、速く、安く、よりよく仕事をするのなら、その職はロボットが得ることになるだろう。

・雇用創出はこれまでになく遅々として進まず、失業率は頑固なまでに高いままだった。理由の説明を求め、犯人捜しを始めた人々は、いつもの容疑者にたどり着く――労働節約テクノロジーだ。

・感覚器官、計算する脳、物理的運動を制御するメッセージの流れ、学習のためのフィードバック・ループ。これがオートメーションの真髄。ロボットの真髄だ。そしてこれはまた、生物の神経系の真髄でもある。

・多くの工場では、会社の経営者よりも組合幹部のほうが、操業に関し大きな力を持っていた――支配権は労働者にあったのだ。オートメーションは、パワー・バランスを指揮者側に移行させる手段だった、

・コンピュータがムーアの法則に従って疾走していく横で、われわれの先天的能力は、ダーウィンの法則に従ってカメのようにのろのろと這っている。

・A320のフライ・バイ・ワイヤ・システムは、パイロットと飛行機との触覚的リンクを断ち切った。

・テクノロジーの進歩は、仕事内容と果たすべき役割とを必ず変化させるのであり、そのため、自らをどう見るか、および他者からどう見られるかをも、必ず変化させる。

・文明は、われわれが思考することなく行なうことのできる重要なオペレーションの数を増大させることで進歩する。

・オートメーション過信は、コンピュータがわれわれを偽りの安心感へと誘い込むことで生じる。機械は不具合なく動くだろう、難題にもすべて対処してくれるだろうと信じ込むと、われわれの注意力はさまよいはじめる。その結果、何らかの不具合を知らせるシグナルを見落としてしまう。

・自分たちは誤る存在であり、しばしばへまをやらかすと知っていたから、大工たちの古くからの格言に従っていたのである――二度測り、一度で切れ。

・人間の行なったインプットと、同価値のアウトプットしかコンピュータは行なわないと知っているにもかかわらず、コンピュータはへまをしないのだとわれわれは思い込んでいる。

・書かれたものを読んでいるだけのときよりも、積極的に心に呼び出しているとき――生成しているとき――のほうが、単語をはるかによく記憶する。

フラッシュカードを用いて「HOT」と「COLD」といった対義語のペアを覚えるとする。被験者の一部には、語が2つとも完全に書かれているカードが与えられる。例えばこんな具合だ。HOT:COLD 他の被験者が使うカードでは、2つ目の単語は頭文字しか書かれていない。HOT:C そののち、対義語のペアをどのくらい覚えているかテストしたところ、文字の欠けているカードを使った集団のほうがはるかに成績がよかった。空白を埋めようとしたことが、つまり見るだけでなく行動したことが、情報のより強力な定着につながったのだ。

・弱すぎる刺激も強すぎる刺激も学習を妨げることになる。中ぐらいの刺激が最高のパフォーマンスを引き出すのである。

・情報過剰の悪影響を、私たちはみな知っている。一方で、情報過少もまた、同様の弱体化効果をもたらすことがあるとわかっている。

・いかによい意図に基づいたものであろうと、物事を簡単にすることは裏目に出ることがある。

・人間の「注意力のキャパシティ」が、実際に「精神的仕事量の減少に応じて縮小する」証拠を発見している。

・あまり試されていない新しいコンピュータ・システムを大急ぎでインストールすれば、しかもそれがテクノロジー企業やアナリストの主張で加速された場合であれば、必ずと言っていいほど買い手は幻滅し、売り手は大儲けする。

・「コンピュータ・シミュレーション・モデル」による見積もりは、常に懐疑的に見る必要があるということだ。シミュレーションは単純化でもある。現実世界を不完全にしか複製せず、アウトプットにはしばしば作成者のバイアスが反映される。

・目標はもはや、人間の思考の「過程」を複製することではなく――それはまだわれわれの理解の及ばないところにあるからだ――思考の「結果」を複製することになっている。

・コンピュータ科学者たちは現在、精神が生み出す特定のもの――雇用に関する決定だの、雑学クイズへの回答だの──に注目し、精神を持たないコンピュータが、同じ結果に到達するようプログラムしている。

・空間の認知地図の形成を行なえば行うほど、それを支える記憶回路は強化されるようなのだ。運動によって筋肉が鍛えられるのと同様に、海馬内の灰白質がこれによって実際成長することもある。

・ナヴィゲーションに使用されないせいで海馬が委縮しはじめた場合、記憶全体の喪失と、認知症のリスクの増大につながる。

・社会はさまざまな意味で海馬を縮小させる方向へと動いています。今後20年の間に、認知症発症はどんどん若年化していくだろうと思います。

・よい建築は生活を引き上げ、悪い建築や凡庸な建築はこれを損ない、もしくは安っぽくする。

・CADソフトウェアは、デザインを図面へと変えるツールから、デザインそのものを作り出すツールへと変わってきたのだ。

・数値制御、やむことのない労使間闘争に直面し、労働者と組合の力をそぐべく、機械のオペレーションのコントロール権を欲していた経営者や管理者たちにもアピールしたのである。

・ゲーミフィケーションは、フロー状態のダークサイドを利用する。人間は、フロー状態がもたらす快楽と報酬を維持しようとして、ソフトウェア使用に耽溺することがある。

・自動運転車の登場は、機械が「倫理体系」を持たねばならない新たな時代の始まりを告げているのだ。

・完璧な道徳的アルゴリズムなどなく、誰もが賛同できる規制へと倫理を還元する方法もない。哲学者たちは何世紀もそれを試みてきたが、上手く行かなかった。

・ビジネスにとっては、顧客を哀願者に変えるのが一番なのである。

・何かを真に理解するには、信頼だけでなく不信頼も必要である。

・生きることと知ることの両方にとって、中心となるのは行動なのだ。

・オートメーションがわれわれに突きつけるのは、労働なき労働者の社会、すなわち、労働者に残された唯一の活動が奪われた社会という展望である。もちろん、これ以上悪い状態はありえまい。

・世界はあまりに予想がつくものとなり、挑戦すべき課題が生活からなくなり始めました。課題がなくなれば、人生に意味はありません。



オートメーション・バカ -先端技術がわたしたちにしていること-

オートメーション・バカ -先端技術がわたしたちにしていること-

  • 作者: ニコラス・G・カー
  • 出版社/メーカー: 青土社
  • 発売日: 2014/12/25
  • メディア: 単行本



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