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『老人の壁』 [☆☆]

・定年とか、昔は隠居とか、世の中が決めていたんですよね。決めておかないと、いつまでも本人は若いつもりでいて、周りが迷惑する。

・周りとの関係で、自分が老人だと自覚する。

・絵を描こうとすると、まず見方が変わるんです。いつもと同じような見方じゃ何も描けない。普段と違う見方をすると、いろんなことが見えてくる。それが面白い。

・やっぱり一番面白いのは、発見です。発見って、自分が変わることなんです。見つける前の自分と、見つけた後の自分は違う。別の人になるんです。

・耳が遠いという人が最初によく言うのは、救急車の音が聞こえなくなることですね。

・ものづくりっていうのは、社会システムみたいなものを僕らが信用していないから、ものづくりに向かったんです。物は嘘つかないですから。

・自分そのものを作品として考えて、自分を育てていく。世の中の役に立つだけじゃなくて、自分自身を完成させていく。修行って、そういうものでしょう。

・自分が人と違っていて、それは生まれつきで、それが一生変わらないところに価値があるっていうふうに思い始めた瞬間に、封建時代まで戻っているんですよ。封建時代だったら、侍の子は侍、百姓の子は百姓、同じ侍だって足軽の子は足軽、家老の子は家老でしょう。

・卵から出たとき、そのまま行動できるタイプは原始的な鳥です。鶏なんかはそうですね。

・自分でやることのある人っていうのは、反応していないんですよ。そうでしょう。自分にやることがないと、他人のやっていることに反応するんですよ。

・器官というのは、機能しないと退化しますからね。人間は脳みそを退化させないために考えてるんですよ。

・「写真の真ん中にいると」ってよく言いますよね。写真の真ん中に入っちゃうような性格っていうのは、事故を起こしやすいんじゃないか。

介護というのは、介護をしなきゃならない相手と自分との関係に、どこかで差を付けなきゃいけないわけでしょう。滅私奉公の関係になったら、共倒れするんです。

子供に抗生物質をやるでしょう、それやると、細菌叢が変化するんです。お陰で何が起こったかっていうと、自己免疫疾患です。免疫が適当に抑制されるということが起こらなくなって、花粉症から始まって、喘息でしょう、1型糖尿病。もっと極端なのは、自閉症です。

アメリカ肥満が多いでしょう。あれはたぶん抗生物質の影響です。家畜は低濃度の抗生物質を必ず使っているんですよ。そうすると、脂肪が増えて肥満になるんです。

・「唯一絶対の答えを探すな、そんなものはない」っていうことですよ。

・抗生物質だって、細菌の世代交代は猛烈に速いから、いたちごっこでしょう。だから今、病院くらい危険な場所はない。耐性菌だらけなんです。

自動車なんか、おかしいと思いません? 人間一人運ぶのに、トンっていう重さの物を何で動かすわけ? まったくの無駄でしょう。

・「何で儲かりたいの?」とか考えることができれば、「適当にちょっとあればいいじゃん」ってことになると思うんですけど。

・家族っていうのは、いつも顔を見てる人だと思うんですよね。だからいつも顔を見てると、他人じゃないような気がしてくるんです。テレビの人気者とかっていうのは、顔をものすごく見せるじゃないですか。へたすると家族より長く見てる。

・意識は「増幅装置」なんですよ。だから、目にはちゃんと全部入ってるんだけど、意識があると一部を増幅するんです。そうすると、他が消えてしまいます。



老人の壁

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  • 作者: 養老 孟司
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞出版
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