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『業物語』 [☆☆]

・だけど、見てくれるのは見てくれだけであって、彼女が何をしたのか、彼女が何を話したのか、そんな彼女の一挙一動を、まったく見てはくれないのです。

・殺そうとするから殺されるのであって、殺そうとしなければ殺されない。

・珍しくはあるが、しかし面白くはない。

・美しさってのは、味にとって重要なポイントだからな。人間だって動物や魚を食べるときに、見た目で食材の優劣を決めるだろう? 大きさや形、肌艶や肉付き。

・その正しさは美し過ぎて、弱い者には毒となる。

・悪い奴になれとは言わないし、邪悪に染まることなど、貴様には到底不可能だろう。できないことをやれとは言わない。だから、悪い奴の振りをしろ――違う言い方を、すれば、貴様は「実はいい奴」になればよいのだ。

・忠誠心は換言するところの奴隷根性であり、そこを評価していいものかどうかも、やはり議論のあるところだろう。

・寿命が短いからこそ、美しく生きられるのが人間か。まあその理屈では、寿命の短い細菌とかが一番美しいことになりかねないけれども、そこはさておいておいて。

・俺様から見れば自殺も立派な解決だと思うが、しかし彼女の意識から見ればそれは問題の放棄であって、解決ではないのだろう。

・一定のレベルを超えちまうと、勝ち負けなんてのは、そんなに重要なことじゃなくなってしまう。強さも弱さも、相対的なものであり、一時的なものでしかないというステージに辿り着く。

・武力を行使するかどうかを迷えるのは、武力を持っている者だけだ。

・情に薄いわけじゃないのだろうが、その情によって動くことは、まずない。

・失敗も仕事のうちと割り切っているようでした。

・協力者とあまり親しくなってしまうと、いざというときに切り捨てられないという事情があるんだよ。

・魚を食べるときに、その頭部を見たら、思うわけだ。やっぱりこれ、この表情、どう見ても死体だよなって。

・人間は他の生き物を食べて生きているんだなって、一番実感させてくれるのは、お魚さんかもしれない。

・自己犠牲的ではあっても献身的ではないから、交換持てるよ。ちゃんと欲するものを得ようという下心があるだけね。

・案外、戦略的行動というものは、完全に失敗してしまったほうが、後々立て直しやすいものなのかもしれない。半壊半焼の住宅被害は、全壊全焼よりもタチが悪いという奴だ。

・慣れたくないな。何事であれ、どんな仕事であれ、慣れたと思ったときが引退のしどころだよ。

釣りと狩りにどれほどの差異があるのかと言えば、もちろん、他の生き物の命を奪うという点においては同一だけれど、狩りの場合は、逆に狩られる可能性も、少なからずある。

・幸せな自分をイメージできない人間は、幸せになれない。

・都合のいい展開を予想するんです。突然誰かが助けにやってくるというような――そうしないと、誰かが助けに来てくれたとき、その手を取れない。



業物語 (講談社BOX)

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