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『執行官 狡噛慎也 理想郷の猟犬』 [☆☆]

・数字は人の命を救う。中世ヨーロッパで強力な伝染病――ペストが大流行したとき、それを封じ込めたのは医学ではなく統計学の力が大きかった。

・身近な人間の死はたとえひとりでも悲劇だ。しかし百万人の死は、感情を超えて統計の問題になる。

・罪を犯したのは人間だ。現場に残っているのは指紋やDNAだけじゃない。そこには人間の心のカケラも散らばっているはずなんだ。

・異常者っていうのは、自分の趣味や世界観のためだけに人を殺すような連中だろう? 過去の記録を見る限り、そういう連中の犯罪は雑だ。

・頭が悪すぎて異常に見えるやつと、頭が良すぎて異常に見えるやつ。この二種類を混同しちゃいけない。

・古代中国では戦争の際、敵を包囲してもどこか一箇所は「逃げ道」を用意しておいた。逃げ道がない敵は必死に抵抗する。必死に抵抗する敵よりも、逃げる敵の背中を追いかけるほうが効率がいい。

・人間の運動能力には謎が多い。報酬系快楽物質のエンドルフィンにしても、長時間の持続的な運動によって分泌させるのは高等哺乳類では人間だけらしい。

・「健全な精神は健全な肉体に宿る」。私ふうに言い換えればこうです……「肉体の変化が精神を成長させる」。遺伝子にはON・OFFスイッチのようなものがあり、それを決めるのは身体的な刺激という説もある。

・趣味も仕事も、全部延長していく。すると、すべてがゆるやかにつながる。

・あなたに掘り出されただけだ。いま、質問されるまで、この答えは存在していなかった。

・何らかのトリックに「ごまかされる」ことはあるかもしれない。つまり――ドミネーターが間違っているのではなく、ドミネーターの使い方が間違っている可能性。

・実戦慣れするというのは、より短時間でより的確な行動を選ぶということだ。

・ためらいなく素手で人間を攻撃するのには素質がいる。単純な暴力性だけはない。緊急時でも冷静に判断する胆力の話でもある。

・佐々山の葬儀は、下手をすれば金持ちのペットよりも雑な、簡素なものだった。

・暴力性が発揮されたのは、人類が「社会」を構成し始めてからだ。

・人間が暴力的な生き物なんじゃない。人間の社会が暴力を育てる。

子供がいなくなったら、大人もいずれいなくなる。よほどのバカじゃない限りわかるはずの、当たり前の理屈だ。……ところが、どうも世の中はバカだらけみたいでな。

・テクノロジーに頼りすぎれば、テクノロジーを失ったときに何もできなくなる。

・こちらが一歩でも退いたら、悪党は二歩三歩と踏み込んでくる。

・チームワークってのは、先頭を走るやつがいないと生まれないものなんだ。



PSYCHO-PASS サイコパス 執行官 狡噛慎也 理想郷の猟犬(ユートピア・ハウンド)

PSYCHO-PASS サイコパス 執行官 狡噛慎也 理想郷の猟犬(ユートピア・ハウンド)




タグ:深見真
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『劇場版 PSYCHO-PASS』 [☆☆]

・ただ締め付けるだけのシステムは必ず破綻する。重要なのは、選別すること。何を見逃がし、何を見逃がさないのか……。

・根っこには、社会ダーウィニズムと優生学がある。人間を社会にとって「有用」か「不要」に分類するシステム。

・不要な人間を排除することに疑問を覚えないことが「よき市民」の条件。

・どんなに小さな国でも、王になることには意味がある。

・ただぼんやりとスパーリングしても意味がない。やるたびに新しい何かを「試す」。それが意味のあるスパーリングだ。

・優生学が廃れて、20世紀後半から「犯罪は社会が構築する」という考え方が一般的になった。

・自らの魂を、社会の中の役割という鋳型に填め込んで形作る……それが職務に殉ずる生き方だ。

・問題は、いつ死ぬかではない、どう死ぬかだ。

・内戦といえば内戦ですが、ただの暴動とも言える。内戦も常態化すればそれは日常だ。

・戦場では、驚くほど多くの人間が同士討ちで死ぬ。それを防ぐシステムは重要だ。

・知識としては頭の中にあっても、実際に使った瞬間を見たことがないと咄嗟には反応できないものだ。

・大声で叫んだ。まるで、声を大きくすればするだけ命令が素早く実行されると信じているかのように。

・個々人の水準においては、暴力は解毒作用を持つ。原住民の劣等コンプレックスや、観想的ないし絶望的な態度をとり去ってくれる。暴力は彼らを大胆にし、自分自身の目に尊厳を回復させる。

・法に頼らず、大勢の人を巻き込んで、独り善がりの意地を通して戦い続ける。

・社会に対する怒りや不満を抱えた者が、何かを期待し、託したいと思うようになる吸引力。

・元刑事ならではの戯言だ。暴力の在り方に法だ正義だといったお題目を欲しがっている。

・国家が崩壊した世界では、「暴力の民間化」が行なわれる。なぜなら組織化された暴力の独占こそが国家の本質だからだ。

・お前にはアジテーターの素質がある。怒りを煽り、憎しみに指向性を与えてやれる特別なカリスマ性だ。

・為しうる者が為すべきを為す。

・何が守るに値するのか。彼らは自分で決めなくてはならない。ただ従うのではなく、守り通すものとして。

・感情や名誉を介さない判断は意外なほど多くの要素を取りこぼす。

・たとえ選挙の結果がどんなものになろうとも。重要なのは、今ここでどんな人間が生きているか、ということだけ。

・たとえある程度の邪悪さをはらんだシステムによるものだとしても、平和にはただそれだけでかけがえのない価値がある。

・サーベルタイガーのことを考えると悲しくなる。敵と戦うための牙が、長く発達しすぎて最後には邪魔になったというサーベルタイガー。その悲しみは、強くありたいという気持ちを否定された悲しさだ。

・実に気のいい連中なのだ。スナック菓子をつまむ感覚で人を殺せるだけで、根は優しい。「人を殺す」という感覚自体が薄いだけだ。

・基本的に兵士たちは「敵を人間とは認めない」「人間ではないから殺していい」というマインドセットを行なう。仲間たちを大事にすることと、敵(あるいは敵国の民間人)の命を軽視することとは両立できる。

・重要なのは、味方以外を人間と思わないこと。兵士に敵を人間と思わせないこと。それが、軍隊にとって最も基本的な訓練のひとつだ。

・戦争の歴史は訓練法の歴史といってよいほどだ。兵士の訓練法は、同種である人間を殺すことへの本能的な抵抗感を克服するために発達してきたのである。

・似たもの同士ってのは殺し合うんだよ。餌場がかぶった獣は、共存できない。



小説 劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス

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タグ:深見真
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『PSYCHO-PASS ASYLUM 2』 [☆☆]

・この社会の誰だって、自分に手を差し伸べてくれなかった。消えるべきだった自分に擦り寄ってくる奴らは、底知れない悪意でしか動かない。

・世に長く残り、広く支持されてきたものには相応の価値がある。

・芸術は、社会に公認された瞬間に作品の神性(アウラ)を消失してしまう。作品を、自分を社会に認めてもらうための道具にしてはならない。

・シビュラ社会に馴染めない――、あるいは居場所をなくし、かといって、廃棄区画の荒くれもの(アウトロー)にもなれず、境界をふらふらする人間たち。

・対象への同化――相手の行動を解析/模倣/理解し、その目的を理解する。

・他のメンバーは基本的に、彼女の判断に追従するという感じ。女の子が集まれば自然と序列が決まる。

・はいそこ、ネタバレ禁止。イイ女の条件は秘密が多いことなんだから。

・猟犬を倒すすべは、その爪を剥ぎ、牙を抜いてしまうこと。そうなれば、甘噛みしかできない可愛いワンコちゃんってわけか。

・法とは、社会をより良いものにしようと願う人々の意志そのものです。制度は変えていける。現実に即し、その時代に適応させ、そこで生きる人のために。

・どれだけ強い意志を持とうと……無数の怠惰は、いずれその耀きを必ず押し潰す。

・まったく無制限の自由もまた、どれほど弱者にとって過酷であるか、少しは考えてみなさいな。

・芸術を行なうために、社会の承認が必要になるということは、子孫を残していい人間とそうでない人間が峻別されるようなものだ。

・現実には、人生の伴侶が現れず生涯を終える人間も確かに存在する。社会は、彼らから自分の子供を残す権利を奪い、淘汰すべき絶滅種として選別している。

・死んで消えることって、とても怖いのよ。だから、昔の人たちは、存在が本当に世界から消え去ってしまう恐怖に抗うため、生きたあかしを残そうとした。そうして必死に創造された芸術作品は、100年、1000年――あるいは、もっと長い時間を超えて、生き続けた。

・確かに人間は、自らの手で技術を発展させ続け、身の回りのものをどんどん別のかたちに変えていった。しかし、それでも肉体は、長い間、同じままだ。そこに宿る感情も同じだ。

・社会は人を救ってくれない。ただ、人が人を救うだけで。でも、だからこそ、生きてさえいれば……、自分を助けてくれる誰かに出逢えるんだ。そして、いつか、自分が誰かを救う誰かになる。

・勇気とは、踏み出すことに他ならない。たとえ拒否されようとも、あなたには関係ないと言われても、そこで誰かが発する救いを求める声に応え、手を差し伸べること。

・動物は自らの想いを言葉で伝えてはくれない。だからといってコミュニケーションが取れないわけではない。人間の意思表示に、身振りなどの言語外の伝達手段があるように、動物たちの動作や行動には、必ずメッセージが含まれる。

・左右色違いの眸で見つめた。虹彩異常ではない。シベリアン・ハスキーにとってオッド・アイは正常な形質のひとつだ。

・道具は使い手を生かしもすれば殺しもするぞ。

・道具も人間も正しく向き合えば自ずと最適な使い方を示すものだ。猟犬の作法を学んでおいて損はない。

・動物の行動は一種の言語だ。どれだけ不可解に思えたとしても、根気よく向き合えば理解できる。

・30分以上掛けて、じっくりと餌を食べていった。さながら遍歴する敬虔な巡教者が、どれほど空腹であろうと施されたパンと水に対し、最大限の敬意を表しながら食するように。どこまでも悠然とした態度を崩さなかった。

・独りでいることには慣れている。むしろ、誰か特定の相手と寄り添い合う光景を想像すると、違和感さえあった。

・動物はセラピーグッズではない。あくまで、いきものなのだ。用済みになったら廃棄していいはずもない。

・一時の気の迷いで背負い切れないほどの重みを背負って、そのすべてを台無しにしてはならない。そう、何かを、誰かを守るためには、ときに手放す覚悟も必要なのだ。

・あの男は、どこまでも凡庸で、特別に残酷なわけでも、鈍感なわけでもなかった。おそらく同じ状況に置かれれば、十人が十人ともするような反応しかできなかった。

・この社会を託された者であり、そしていつか託さなければならない役割を担っている。

・時は容赦なく流れていく。成長より老いを感じるようになるのは、もうすぐかもしれない。いら、すでに、そうかもしれない。

・健脚は衰え知らずだが、後ろに下がることはできなくなった。老いると犬の脳は、そういう動作を実行させることができなくなるらしい。



PSYCHO-PASS ASYLUM 2 (ハヤカワ文庫JA)

PSYCHO-PASS ASYLUM 2 (ハヤカワ文庫JA)




タグ:吉上亮
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