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『PSYCHO-PASS ASYLUM 2』 [☆☆]

・この社会の誰だって、自分に手を差し伸べてくれなかった。消えるべきだった自分に擦り寄ってくる奴らは、底知れない悪意でしか動かない。

・世に長く残り、広く支持されてきたものには相応の価値がある。

・芸術は、社会に公認された瞬間に作品の神性(アウラ)を消失してしまう。作品を、自分を社会に認めてもらうための道具にしてはならない。

・シビュラ社会に馴染めない――、あるいは居場所をなくし、かといって、廃棄区画の荒くれもの(アウトロー)にもなれず、境界をふらふらする人間たち。

・対象への同化――相手の行動を解析/模倣/理解し、その目的を理解する。

・他のメンバーは基本的に、彼女の判断に追従するという感じ。女の子が集まれば自然と序列が決まる。

・はいそこ、ネタバレ禁止。イイ女の条件は秘密が多いことなんだから。

・猟犬を倒すすべは、その爪を剥ぎ、牙を抜いてしまうこと。そうなれば、甘噛みしかできない可愛いワンコちゃんってわけか。

・法とは、社会をより良いものにしようと願う人々の意志そのものです。制度は変えていける。現実に即し、その時代に適応させ、そこで生きる人のために。

・どれだけ強い意志を持とうと……無数の怠惰は、いずれその耀きを必ず押し潰す。

・まったく無制限の自由もまた、どれほど弱者にとって過酷であるか、少しは考えてみなさいな。

・芸術を行なうために、社会の承認が必要になるということは、子孫を残していい人間とそうでない人間が峻別されるようなものだ。

・現実には、人生の伴侶が現れず生涯を終える人間も確かに存在する。社会は、彼らから自分の子供を残す権利を奪い、淘汰すべき絶滅種として選別している。

・死んで消えることって、とても怖いのよ。だから、昔の人たちは、存在が本当に世界から消え去ってしまう恐怖に抗うため、生きたあかしを残そうとした。そうして必死に創造された芸術作品は、100年、1000年――あるいは、もっと長い時間を超えて、生き続けた。

・確かに人間は、自らの手で技術を発展させ続け、身の回りのものをどんどん別のかたちに変えていった。しかし、それでも肉体は、長い間、同じままだ。そこに宿る感情も同じだ。

・社会は人を救ってくれない。ただ、人が人を救うだけで。でも、だからこそ、生きてさえいれば……、自分を助けてくれる誰かに出逢えるんだ。そして、いつか、自分が誰かを救う誰かになる。

・勇気とは、踏み出すことに他ならない。たとえ拒否されようとも、あなたには関係ないと言われても、そこで誰かが発する救いを求める声に応え、手を差し伸べること。

・動物は自らの想いを言葉で伝えてはくれない。だからといってコミュニケーションが取れないわけではない。人間の意思表示に、身振りなどの言語外の伝達手段があるように、動物たちの動作や行動には、必ずメッセージが含まれる。

・左右色違いの眸で見つめた。虹彩異常ではない。シベリアン・ハスキーにとってオッド・アイは正常な形質のひとつだ。

・道具は使い手を生かしもすれば殺しもするぞ。

・道具も人間も正しく向き合えば自ずと最適な使い方を示すものだ。猟犬の作法を学んでおいて損はない。

・動物の行動は一種の言語だ。どれだけ不可解に思えたとしても、根気よく向き合えば理解できる。

・30分以上掛けて、じっくりと餌を食べていった。さながら遍歴する敬虔な巡教者が、どれほど空腹であろうと施されたパンと水に対し、最大限の敬意を表しながら食するように。どこまでも悠然とした態度を崩さなかった。

・独りでいることには慣れている。むしろ、誰か特定の相手と寄り添い合う光景を想像すると、違和感さえあった。

・動物はセラピーグッズではない。あくまで、いきものなのだ。用済みになったら廃棄していいはずもない。

・一時の気の迷いで背負い切れないほどの重みを背負って、そのすべてを台無しにしてはならない。そう、何かを、誰かを守るためには、ときに手放す覚悟も必要なのだ。

・あの男は、どこまでも凡庸で、特別に残酷なわけでも、鈍感なわけでもなかった。おそらく同じ状況に置かれれば、十人が十人ともするような反応しかできなかった。

・この社会を託された者であり、そしていつか託さなければならない役割を担っている。

・時は容赦なく流れていく。成長より老いを感じるようになるのは、もうすぐかもしれない。いら、すでに、そうかもしれない。

・健脚は衰え知らずだが、後ろに下がることはできなくなった。老いると犬の脳は、そういう動作を実行させることができなくなるらしい。



PSYCHO-PASS ASYLUM 2 (ハヤカワ文庫JA)

PSYCHO-PASS ASYLUM 2 (ハヤカワ文庫JA)




タグ:吉上亮
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