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『PSYCHO-PASS GENESIS 4』 [☆☆]

・無尽蔵に関わる人間が増えれば、不正を働く人間も不可避的に現れる。

・壊れたまま放置したら危険な部品は廃棄処理する。当然の話だ。

・すべての真実が明らかになることが必ずしも正しい結果を招くとは限らない。

・適性に応じて配置と分配が為されていく社会システムの中で、属する組織の利益に忠実であるだけの旧態依然とした人間は自然と排除されていく。

・敵意に対して鋭敏だ。それに気づけなければ殺されてしまう世界で生きてきたから。

・度胸試しという名の、子供たちの無謀な遊び。ちっぽけな自尊心のため、容易く後の人生を棒に振りかねない愚かな遊戯。

・怒りと怒りが反響し合い、憎しみが重なり合ってより大きな感情のうねりを生む。たったひとつの感情を推進力にして、互いにいつまでも敵意を向け、殺し殺された末に誰もいなくなる。

・生き延びたければ、共感ではなく理解をしろということだ。相手の感情を内面化するのではなく、その思考をあくまで忠実に推定するに留める。

・自他の区別のない想像で物事を考えてはならない。自己と他者の間に境界を設け、相手に領域を侵させない。自分も侵さない。

・人が作り出したあらゆるものは、完成したところで未完成のままなんだよ。何しろ人間そのものが未完成だから。

・その気まぐれに付き合うのが嫌いではなかった。彼の後ろをついていけば、見たこともないものを見せてくれる。

・その存在がなぜ例外であるのかを解析し、理解できれば、例外は例外ではなくなる。不可知領域は消える。

・自らを完全に御することができない者は、自らに何が欠けているかに気づくことはできない。

・狼の群れは獲物を襲う際、ぐるりと囲んだうえで徐々に包囲網を狭め、恐怖に耐えかね、迂闊に外へ逃げようと飛び出した愚かな獲物に食らいつく。

・望むと望まざるとにかかわらず、資格のある人間の許には、多くの人間が従属していくようになる。王は自ら望んで王になるのではない。民に望まれ、そして王になる。

・どんな命令にも従い、迅速に実行する忠犬野郎ほど、指揮官に据えるとロクなことがない。

・死ねなかった。死ぬための苦痛に、耐えられなかった――。

・これまでの狼狽から一転し、指示を下された途端、彼らは容赦のない冷酷さで完全制圧しようとする。

・どれほど意味不明で不条理な世界だとしても、そこには明確な仕組みというものがあり、その本質に気づいたものがその世界で生きる資格を手にすることができる。

・酒を入れてからしばらくは、周りの雑事が気にならず、目の前の仕事にだけ完璧に集中できる。そういう錯覚に陥る。実際は二手、三手先の状況予測に頭が回らなくなっているだけだ。そして自分は適切な判断をしているつもりで実際は、誰の目にも明らかな過ちを犯す。

・大多数は色相を濁らせずに済んだかもしれんがね。それはつまるところ自分が犯した罪というものを自覚するだけの知能すらないブタ野郎の群れってことだ。多少、頭ってのがあれば、自分が実際は何をやっているのか想像できるさ。だから濁った。

・海馬領域への影響による過去の記憶の追体験によって、これまで培われた人格というものが壊れ、まったく別の人間に成り果てることも珍しくないという。

・銃器というより楽器めいた独特の外見になった。これは獲物を殺すために徹底した設計が為された武器だ。そこには必然性しかなく、だからこそ美しい。

・人は、必ずしも結果のみで物事を判断する動物ではないからだ。過程と結果――その両方の評価をもって、人は物事の正当性を承認する。

・この世界で生き続けることは死ぬよりも辛いことだが、それでも死ぬよりはずっとマシだ。

・激痛に叫ぶ歩哨を、観測手が救い出そうとする。そこに第四射。側頭部に叩き込まれた弾丸が観測手の頭部を破裂させる。仲間が撃たれたとき、つい助けようと飛び出してしまう人間の心理を逆手に取った狙撃の手順。

・互いに理解し合うことはできない。互いの見つめる世界は同じであっても、そこから如何なる構成要素(スペクトル)を抽出し、その世界のかたちを捉えるかは、まるで異なるからだった。

・自らの死を、誰かの生のために費やすこと。

・脳は肉体を媒介とし、世界を認識しなければ自我を生じさせることはない。



PSYCHO-PASS GENESIS 4 (ハヤカワ文庫JA)

PSYCHO-PASS GENESIS 4 (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: 吉上 亮
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2017/01/31
  • メディア: 新書



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