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『東大式レッスン! 戦争の日本近現代史 征韓論から太平洋戦争まで』 [☆☆]

・そこにあったはずの跳躍を可能としたのは何だったのかという問題は、時代が大きく変化し跳躍するようなときには、必ず出てくる類の問いでしょう。

・敵前ではじめて士官学校の知識を学ばなければならぬということのない部隊が必要である。

・民権が伸張しない理由は、政府が圧制しないからではなく、人民の知力が未だ不十分だからである。

・兵備がなければ国家の独立はかなわない。条約と万国法があるといっても、それは強い者に対しては大義名分を与え、弱い者に対しては同情を買うための口実を与えるものに過ぎない。

・中立を維持できるかどうかは当該国の軍事力の多寡というよりは、二つの陣営にとって当該国が中立でいたほうが都合がよいとの判断が、双方の陣営に共有されているかどうかにかかってくる。

・オレンジ・プランという名称は、大統領の諮問機関である陸海軍統合会議が、アメリカをブルー、日本をオレンジ、イギリスをレッド、ドイツをブラックなどと、色で示したことからつけられたものです。

・軍縮は、軍の効率化に底の部分でつながっている。

・アメリカが対戦によって学んだ最大の教訓の一つは、速戦即決の必要である。積極的攻勢に出なければ、戦争は長引く、その結果どちらかが勝利しても共倒れになる。

・大戦が長くなってしまったのは、英国大艦隊の安全第一主義のためであった。

・アメリカの国富が戦争を果てしなく続けさせうることも、従順な日本人が指導者の命ずるままにいつまでも戦うことも、どちらも疑念の余地がないならば、問題となるのは、アメリカ国民の忍耐であり、それは時間的に限られているとの認識が深く刻まれていたといいます。

・国際的団結とか世界連合の主張は、結合した世界を統制することを望んでの支配的国家から出される。

・国際的秩序とか国際的結合というのは、常に、これらを他の国家に押しつけるだけの強みを感じとっている国家の唱えるスローガンであろう。

・「二度と戦争は起こさない」という誓いが何回繰り返されても、今後起こりうる悲劇の想定に際して、起こりうる戦争の形態変化を考えに入れた問題の解明がなくては、その誓いは実行されない。

・戦争責任について容易に論ずれば、「誠実を装った感傷主義か、鈍感な愚かしさか、それとも威張りちらした居直りか」になってしまう。

・歴史は、一回性を特徴としますから、いくら事例を積み重ねても、次に起こる戦争の形態がこうだと予測することはできないのです。



戦争の日本近現代史 (講談社現代新書)

戦争の日本近現代史 (講談社現代新書)

  • 作者: 加藤 陽子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/03/19
  • メディア: 新書






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