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『10代のためのYAブックガイド150! 2』 [☆☆]

・一歩離れてみんなを見ているのは嫌じゃない――こういった寂しさは気にならない。

・思えば、人を助けることは、恋に似ている。お金やモノのように目に見える利益があるわけでもなく、やみくもに頑張れば叶うわけでもない。傷つくリスクの方が、むしろ大きいのに、気づいてしまえば、知らないふりはできない。そして、結局のところ、相手の笑顔が見られれば、やっぱりうれしいし、それだけで救われる。

・国家が無理矢理善良な市民を戦争に巻き込んでいくわけではなく、「世論」や「みんな」という実体のないものによって、人々が次第に戦争へと傾いていく。

・スポークンワーズ。あるいはポエトリースラム。こうした名前で呼ばれるアートをご存知だろうか? 人前で自作の詩を読んでパフォーマンスし、それを観客や審査員たちがジャッジする。アメリカやヨーロッパでは盛んに行われていて世界大会もある。

・孤独のときも、迷うときも、あるいは飛躍や栄誉のときでさえ、簡単に「答え」を出さないこと。他者に自分を委ねず、自分の「飛び方」を考え続けること。

・仮想世界はもはや「仮想」などではない。「(ここよりましな)現実」なのだ。

・何もせず叶ってしまう願いは、嘘なのです。

・散文の世界では、短編小説以上に優雅なものはない。

・最初は威勢よく、まるでこれからおもしろいことが起こるかのようにワクワクした空気を纏っていた戦争。

・なにしろ、学校がないのだ。子供たちは日々を満喫している。NGOの人々のご機嫌を取って支援物資をせしめたり。

・戦争は、個々人の気持ちより、国家を優先するのです。国民は国家が勝つための道具に過ぎない。それが戦争です。

・短歌に凝縮した瞬間の心は、あっという間に解凍できてしまうのです。それを書くに至った心の経路が見えるのです。

・ベラルーシがあのチェルノブイリ事故の汚染地と聞いてあれ? となりました。あの事故の後、汚染物質がより多く流れていったのは、なんとベラルーシだったんだそうです。

・とかく海外、それも戦争の現場の経験者なんて言うと、むやみに特別視されがち。そんな人に「俺はこうだったんだ」って言われたら、そうかと引き下がらざるを得ないでしょう。でも、経験者って、実はあまりあてにならないんですよ。

・戦争を知らない世代は、何もわかってないという批判に、「戦争を体験しているから、それが何?」って時には切り返すことも必要なんです。だって、戦争体験者がみんな戦争が嫌いなわけじゃないですもんね。

・日本手話は独立した言語であり、日本手話を使う人は障害者ではなく「言語的少数者」だとするろう文化宣言(1995年)が紹介されている。

・障害を「できないこと」「欠落」と見れば相手への触れ難い「壁」になってしまうけれど、どんなふうに違うのかと興味を持てば、それは世界の多様性につながる。

・フェイスブックは、どうでもいい細かい情報を洪水のように流すことで、忘れることを不可能にしてしまった。

・忘れることができないということは、記憶することができないということだ。なぜなら、「過ぎゆく時間に無用の細部をはぎとられ、それでもなお残った本質的な部分が記憶だ」からだ。



今すぐ読みたい! 10代のためのYAブックガイド150! 2

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  • 作者: 金原 瑞人
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2017/11/16
  • メディア: 単行本



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