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『道なき未知』 [☆☆]

・具体的なことは、誰にでも理解できるが、抽象的な話は、抽象化できる人、あるいは内容を自分の人生に当てはめて展開できる人にしか通じない。

・馬鹿な者は皆を馬鹿にして終わり、賢い者は馬鹿を見て学ぶから、さらに賢くなる。

・無駄な時間とは何か? 一言でいえば、自分の意志に反している時間が「無駄」である。

・道徳というのは、「そうした方が無難だ」のレベルを超えて、「そうしないと周囲から白い目で見られるぞ」という脅迫が含まれていたりする。

・柔道とか華道とか書道とか、いずれも、技を極めるだけでなく、なんらかの礼節を重んじる。たぶん、コミュニケーションを充分に取らない民族性が根本にあって、その反動として生まれてきたものではないだろうか。

・道徳というのは行動だと考えている。しかし、世間一般で観察される道徳は、単に言葉だ。

・近頃の報道というのは、ただ発信源が用意した情報をもらいにいき、それを広めているだけであって、広告に限りなく近い機能になってしまった。

・ネット社会で多く観察されるのは、「誰か私に問いかけて」という人たちだ、自分から発するものを生み出せない。子供のときからずっと、周囲の問いかけに応えて成長してきたからだろう。「何が欲しい?」「何になりたい?」と問われないと考えられない。

・目標を達成するために必要なものは、時間、資金、場所といわれている。

・思考があってこそ行動があるし、一方で、行動することで視点が変化し、また別の思考ができるようになる。

・悪いことを考えると、それに取り憑かれてしまい、ろくなことはない、などとおっしゃる方も多いのだが、これこそが失敗する人の精神論と呼ぶべきものだ。

・理論を理解することは、たとえるなら、神を信じるのと似ている。必ずできるという自信を生み、だからこそ、諦めずに実験を続けられる。

・努力が苦しいと感じるのは、その道が正しいことを疑っている状態だからである。「道に迷った」と思うだけで、ハイキングは遭難になってしまう。

・目の前のケーキに手を出してしまう人たちから搾取する構造が、今の社会の基本的仕組みなのだ。

・ネット時代の子供たちは、ネットからただ集めてくるだけの「調査」をして、それが研究だと思い込むのだろう。

・「自分は絶対に間違える」という信念こそが、エンジニアの基本的な姿勢である。

・幼い子供は、親が褒めても叱っても、何回言葉をかけられたか、で親子の関係を本能的に測っているだろう。親が子供に関心を持っているかを示す(目に見える)一番確かな指標がどう変化するかに注目している。

・一番感じたことは、出版社も書店の人も、みんな本が大好きな人ばかりで、本を読まない人たちに向けた商品を開発していない、ということだった。

・良い商品とは、量が売れるものだ。質を上げれば売れるという幻想を、まず捨てる必要がある。何故なら、質は、人によってまちまちだからだ。

・掃除をする人には、掃除がされていない場所の汚さが見える。掃除をしない人には、その汚さが見えない。

・ちっとも日本人は英会話ができない。そもそも日本語会話でも不自由なのである。つまり、英会話が不得意なのではなく、そもそも聞き取りや発言が不得意なのである。



道なき未知 Uncharted Unknown

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  • 作者: 森 博嗣
  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 2017/11/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



道なき未知 Uncharted Unknown (ワニの本)

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  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 2017/11/16
  • メディア: Kindle版



タグ:森博嗣
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『「ポスト真実」の時代 「信じたいウソ」が「事実」に勝る世界をどう生き抜くか』 [☆☆]

・私たちの時代は、事実が多すぎる時代である。多すぎる専門家による多すぎる知見と多すぎる情報によって、事実は過剰に供給されすぎているのである。

・人が一番嘘をつくのは、狩りの後と戦争の最中と選挙の前だ。

・繰り返し嘘をついたり騙したり、知覚や記憶を否定したりすることによって、対象とする人から正気を失わせ、操作できるようにすることを「ガスライティング」と呼ぶ。

・どんな相手に対してもすべて同じような紋切型の主張を繰り返すことは、効果的ではない。それは説得する側の頑なさを示すだけである。

・背景となっているのは、公務員叩きや大手メディア叩き、有識者叩きとして現れている「既得権益」への反感である。

・調べれば調べただけ、不安の種は見つかるものである。

・人々があからさまな悪意や差別を口にすることを指して「本音」と表現したりする。

・本腰を据えてネットで手に入る情報を集めれば、かなりのことがわかる時代にはなっている。官公庁や大学、図書館が保有しているデータもウェブ公開されることが増えている。

・シェアは、ネット上で流れてきた情報を、シェア者のお墨付き(シェア者の名前やコメント)を付けて再放流する作業だ。

・「東ロボくん」の東京大学の合格断念というニュースが注目を集めたのは、この続きの部分である。AIは文章が読めない。しかし実際にはAIより偏差値の低い受験者たちが8割を占めるのが模試の結果である。

・「お国のため」「家族のため」というほとんど大多数の国民の心からの願いが、泥沼の総力戦へと日本を引きずり込んだのである。

・電車で週刊誌の中吊り広告を見ただけで問題をわかったような気になって天下国家を論じる人も少なくない。

・ソーシャルメディアでシェアされる記事の信頼度は「どのメディアに掲載されているか」よりも「誰にシェアされているか」の方が重要な要素である。

・ソーシャルメディアの世界では、そもそもの情報の「発信者」より「紹介者」の方が情報の重み付けを決めている。

・ネットでしばしば起きる「炎上」事件は、義憤に燃えた確信犯と、面白そうだと感じたらシェアしてしまう愉快犯と、ビジネスとして煽るメディアの三者が自然にコラボレーションすることで拡大する。

・マスメディア側もテクノロジーに明るくなければ権力の監視というジャーナリズムの担うべき役割をまっとうできない。

・アクセス数が多いのにあまりシェアされない記事がある。そういう記事はフェイクの比率が高い傾向があるようです。だから、アクセス数とシェア数のギャップで、フェイクニュースを疑うことができる。

・他人と会って自分の考えが変わることが恐いという感覚があるのかもしれません。

・「韓国人は」とか「日本人は」とか、大きな言葉が主語になって、ある種の集団幻想を持ち合っているところも見受けられます。



「ポスト真実」の時代  「信じたいウソ」が「事実」に勝る世界をどう生き抜くか

「ポスト真実」の時代 「信じたいウソ」が「事実」に勝る世界をどう生き抜くか

  • 作者: 津田大介
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2017/07/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



「ポスト真実」の時代――「信じたいウソ」が「事実」に勝る世界をどう生き抜くか

「ポスト真実」の時代――「信じたいウソ」が「事実」に勝る世界をどう生き抜くか

  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2017/07/10
  • メディア: Kindle版



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『お金は「歴史」で儲けなさい』 [☆☆]

・歴史から得られた知見は、決して古くなることはありません。同じようなことを人は繰り返すからです。

・多くの人にとって、東日本大震災が発生した時には、神戸の震災のことはすっかり忘れていたというのが現実ではないかと思います。これは株式投資の世界にもあてはまります。

・2100年には109億人に達する見込みです。2100年の時点では、アジアとアフリカだけで世界人口の9割を占めることになります。

・第二次世界大戦後、米国は朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争という4つの大きな戦争を行なっています。しかし、そのすべての戦争における戦費負担は、GDPの15%以内に収まっています。

・国が存亡をかけて総力戦を行なうという特殊な例を除くと、おおよそGDPと同程度までというのは戦費の限界となりそうです。GDPの10%程度といったあたりが、一般的な戦費の目安になると考えていいでしょう。

・企業系列や終身雇用といった慣行は日本の伝統だと思っている人が多いのですが、そうではありません。戦争中に国家総動員体制によって政府から強制されたものです。

・バブルが崩壊する水準というのは、ほぼ一致しているのです。総融資残高がGDPの1.5倍から1.6倍になってくると危ないわけです。

・2012年時点での中国の金融機関による総融資残高は約68兆元でした。中国における2012年のGDPは52兆円ですから、総融資残高のGDP比率は1.67倍ということになります。

・ある技術を有望と判断した時には、少なくとも市場シェアが10%台のタイミングを狙い、思い切って投資するのが最も合理的なようです。

・現在はちょうどコンドラチェフ・サイクルのボトムに位置しています。これから先の20年はサイクルのピークに向かっていく時期となり、コンドラチェフ・サイクルの法則に従うのであれば、非常にインパクトのあるまったく新しいイノベーションが登場することになるわけです。

・成長力がある期間は、配当をせず新しい投資に資金を回すことで、さらに企業の成長を加速させます。ある程度企業が成長し、利益成長に限界が見え始めたところで、企業は配当を本格的に検討するというフェーズに入ります。

・米アップルはこのところ配当重視の方針を打ち出していますが、それはアップルの利益成長がそろそろ限界に達しつつあることの証明といえるでしょう。

・生産性が低いということは、生産高が少ないのか、労働量が多すぎるのかどちらかということになります。

・最近は、中国や韓国をライバル視する論調が目立っています。しかし、日本は本来、新興国である中国や韓国と争うような立場の国ではありません。



お金は「歴史」で儲けなさい

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  • 作者: 加谷珪一
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2015/01/20
  • メディア: 単行本



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