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『書物審問』 [☆☆]

・フルトヴェングラーは、ヒトラーとナチスに協力したのだ……。暴力が支配した体制のもと、戦争の時代を生き抜いた芸術家に向けるには、あまりに酷な「正義」ではあった。

・フルトヴェングラーと聞いても小首をかしげたりしていたけれど、無知をさらけだす質問をするほど愚かではないようだ。

・後学のために聞かせてやろう。後ろから肝臓のあたりを刺して、半回転させる。そうすれば、人間はひどく苦しみながら、しかも確実に死ぬ。覚えておきたまえ。

・コンソメはフランス料理としてはありふれてはいますものの、その名が「完璧な(コンソメ)」という形容詞に由来していることからもあきらかな通り、ちゃんとつくろうと思うと、とても手間がかかる。

・不用意なせりふはお控えになったほうがよろしい。見識の有無を問われますぞ。

・その危害の度合いを知ることのほうが、感情のままに喚きちらすよりも重要でしょう。

・フィアスコとは、イタリア語で瓶のことだ。製作に失敗したガラスを瓶づくりの材料にすることから転じて、醜態や屈辱的な敗北を意味する。

・猟犬の注意をそらして、その隙に逃げるために、燻製ニシン(レッド・ヘリング)を使う。匂いにたぶらかされて、猟犬は獲物を見失うという具合だ。そこから出たミステリ用語で、本質を見失わせるおとりのことをいう。



書物審問 (講談社ノベルス)

書物審問 (講談社ノベルス)

  • 作者: 赤城 毅
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/11/07
  • メディア: 新書



タグ:赤城毅
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