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『狼と香辛料16』 [☆☆]

・多すぎるなにかが人によい影響を与える、というのはなかなかないことです。

・人の命はとても儚い。なにかを失うのが恐いのなら、人を好きになるなどもってのほか、と詩人が言うくらいだ。

・転ばぬ先の杖の準備を怠った者は、ほとんどが永久に転がったままだ。

・たくさんの町を渡り歩き、色々なものを見ていればそれだけで見聞というのは広まるものだ。優秀な人間はなにも見ずにその視野を手に入れられるのだが、普通の人間でも十分に視野を広げることはできる。

・諦めが肝心、とは負け犬の口癖というわけでは決してない。諦めるからこそ先に進めるということが本当にある。

・目的のためならどれほど無謀であっても他人と協力できる。だが、 そうでないのなら、どれだけ親しかろうと平気で煮え湯を飲ませることができる。ここではないどこかに期待する御仁というのは、えてしてそういう人たちが多い。

・人が持てる剣の大きさには限りがある。だが、商人が紙に書ける金額は限りがない。

・商いにおいて損することは避けられない。ただし、絶対に避けなければならない損がある。それは長引く損でも、莫大な損でもない。再起不可能な損だ。

・偉い商人様は椅子に座ったまま、あっちからこっちに大量の人や商品を動かすことができる。だが、実際に動く人や物を見たことがある者はほとんどいない。賢い連中が嵌められるのは決まって無能が原因じゃない。その怠慢が原因だ。

・道具は使う者によって素晴らしい道具にもガラクタにもなりうる。

・力を必要とする者が無力であればあるほど、その使い方を心得ていればいるほど、傭兵は傭兵として生きることができる。

・剣を振るうことだけを考え、肉を食むように息を吸い、ただひたすらに戦場を駆け抜ける。それこそが傭兵だ。完璧な道具だ。そして、道具というものは単純なほど、美しいのだ。

・商会の椅子に座ってふんぞり返り、ただ命令と金を出しているだけでは、賢い連中にどんどん吸い上げられてしまうのだ。

・少なくとも、見えていることだけを信じているとひどい目に遭うという示唆には富んでいる。場数を踏むとは、そういうことなんだろう。

・馬鹿げた夢を見るのはいつも力のない者だ。力のある者ならば、その力でなにができるのかをよく理解する。岩を持ち上げられても、山は動かせないことを理解する。小石ばかりで遊んでいるからこそ、山を動かす夢などを見る。

・人は理想を聞けば笑いつつも、人の本気の夢に共感せずにはいられないものなのだ。





狼と香辛料〈16〉太陽の金貨〈下〉 (電撃文庫)

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