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『未来の働き方を考えよう』 [☆☆]

・「70歳まで今と同じように働く自分」をリアルに想像できますか? 60歳から70歳の10年間、あなたはどの部署で、どんな仕事をしているのでしょう? その時の上司や部下の年齢は何歳なのでしょう?

・オランダやスウェーデンでは、大半の人が流暢な英語を話します。人口の少ない国=市場が小さな国の人は、ドイツやフランスなど市場の大きい国の人と比べて、とても英語が上手です。若者人口が急減し、国内市場だけでは食べていけないとなれば、日本人の英語力も急速に上達することでしょう。

・産業革命についても、もしも起こったことが技術革新だけであったなら、それは革命とは呼ばれなかったでしょう。しかしあの時は、エネルギー技術の革新に伴って、不労所得で食べていた層=王侯貴族から、工場を作って事業を起こした人たち=企業家、資本家へと、パワーが移行したのです。

・先進国でデモに参加する人たちは「トップ数%にしか希望のない世界はおかしい!」と叫んでいました。しかし彼らはつい最近まで、(先進国に生まれたというだけの理由で)世界で最も恵まれたグループに属していたのです。先進国で拡がった格差に反対するデモを、途上国の人たちはどんな思いで見ているのでしょう?

・先進国でデモをする人たちはいったい、誰と誰が平等になる世界を夢見ているのでしょう?

・グローバリゼーションによって世界がつながり始めると、他国にはない制度や考え方を、一国内だけで維持することが難しくなります。貿易の自由化がモノの価格を国際的に平準化したように、制度や考え方も世界で統一(平準化)されていくからです。

・今までは、先進的な技術や商品はすべて先進国で開発されてきました。しかし、新技術や新しいカルチャーが「高齢化した先進国で生まれ、多数の若者で溢れる新興国で広まる」という流れが、本当に今後も続くでしょうか?

・定年が70歳になって、開発エンジニアの多くが40代から60代となった電機メーカーが、インドやブラジル、フィリピンの若者が欲しいと感じる家電製品を開発し続けるのは、ほぼ不可能でしょう。

・今年生まれた赤ちゃんが高齢者である65歳になるまでに、医学は今から65年分も進化します。戦後65年の間に医学がどれほど進んだかを考えれば、次の65年に相当程度、画期的な進展があっても不思議ではありません。そうなれば、寿命100年は決してありえない未来ではないのです。

・テープからCD、MD、DVDにブルーレイと、ポータブルな記録媒体の進化が続いてきましたが、高速通信とクラウドの時代になり、個別の大量記録媒体も需要が激減しています。

・長らく組織から給料をもらうだけだった人には、自分で稼ぐ力がありません。いったいどうやれば(組織に所属せずに)お金を稼げるのか、想像もできないという人がいるのです。

・こういう人は人生が長くなると、いくら貯金があっても、毎月毎年それが減り続けるという不安に怯えながら暮らすことになります。彼らは、「自分にあるのは貯金であって稼ぐ力ではない」と自覚しています。だから「もし100歳まで生きたらどうしよう」「大きな病気をしたらこんな額では全く足りない」などという計算ばかりして、できるだけお金を使わずに生活しようと、どんどん後ろ向きな老後を送ることになるのです。

・今後大事なるのは、「頼りになる家族が(地球上のどこかに)いる」というストック型の人的ネットワークではなく、高齢になってからでも近隣や趣味の仲間、もしくはネット上で知り合った人たちと新たな関係性を作っていくというフローの人的ネットワークの形成能力です。

・人生100年時代には、定年までに築いた人間関係を一生大事に維持していく、というストック活用には限界があります。「2年前まで○○に勤めていました」という自己紹介はありえますが、「20年前まで○○に勤めていました」と90歳の人に自己紹介されても、聞いているほうも困るでしょう。

・過去に築いた資産はお金同様、人的資産に関しても減る一方です。人もお金も、ストックは減っていくだけなので、「もっているもの」に頼るだけでは不安が解消できず、ある時点からは孤独な生活に突入してしまうのです。

・若い人が大企業を辞めるもうひとつの理由は、彼らが今の大企業にいる40代、50代の人たちに、失望し始めているからでしょう。

・急速に進んだIT化やグローバリゼーションの進行が、大企業にいる「若くない人たち」を一気に時代遅れにしてしまい、若い世代から見ると、「なにこの人?」みたいな中高年社員が激増しているのです。

・いまや難関資格さえ取れば、一生食べるに困らないという考えは通用しません。大事なのは「資格の有無」ではなく「市場のニーズの有無」なのです。

・「教育投資は報われる」とよく言われます。しかし、ここで言う教育とは、難関資格を取るための勉強のことでも、一流大学の卒業証書を得るための勉強のことでもありません。そうではなく「社会で求められる価値を提供する力をつけるための教育」です。

・補助輪を外した自転車に乗るのも、未経験の間はものすごく怖いけれど、一度経験すれば、なんのことはないとわかります。寧ろ怖いのは、何があっても辞められないという不安感を人質にとられ、止めどなく伸びる定年年齢まで働いているうちに、人生が終わってしまうことでしょう。

・一億総中流社会では、みんなが同じように高収入を目指すだけでなく、同じように支出することも想定(奨励?)されていました。

・最近は低所得者層より、中の上に分類される家庭のほうが、老後の収支が厳しくなるとも言われています。収入が伸びない中、すでに支出を身の丈に合わせている低所得者層と異なり、中の上家庭はまだ夢を捨てきれず、「周りがやっていることはうちもやる」という横並び意識から逃れられないからでしょう。

・自分のお金で死ぬまで(経済的に)困らない人というのは、少々年収が高いとか、ちゃんと貯金をしていたとか、家のローンが終わっていたなどという人ではなく、寿命が短い人なんです。

・人生が有限だと宣告された時に生き方が変わるのだとしたら、それまでの人生は、自分が本当に望んでいる生き方ではなかったということです。

・人生の傍観者になるな。自分の人生の舞台を、観客席からぼーっと見ていてはいけない。舞台に上がれ、演じるのだ。

・幸せなんて所詮、自己満足です。

・多くの人がお金のない人生を不安に思います。でも、それよりつらいのは、やりたいことの見つからない人生です。

・職業人生の再設計に向けて、まずは、自分はどこに誰と住んで、何時に起きて、どんなことをして毎日を過ごしたいのか、具体的に考えましょう。

・いくら考えてもやりたい生活がイメージできなかったら? そうであれば、迷わず今の生活を続けましょう。それがきっとあなたにとって一番ましな人生です。





未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる

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