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『マーケット感覚を身につけよう』 [☆☆]

・自分のすぐそばに「価値あるもの」が存在していても、その価値を認識する力がないと、「自分の周りには何も価値あるものがない」と思えてしまいます。

・今後、国内での自動車販売数を再び増加させるために必要なのは、「よりよい車の開発」ではなく、「車が提供できる価値の再定義」です。自動車市場で取引される価値が(移動や運搬という価値から)劇的に変わらない限り、人々の車離れがおさまることはないでしょう。

・メディアでは100社落ちる学生ばかりが注目されますが、その一方で、100人の学生に内定を辞退される企業もあるのです。

・誰でもできる仕事や、やりたい人が多い仕事の単価は止めどなく下がります。

・クラウドソーシングという仕組みについて特筆すべきは、どんな仕事の需要が多く、どんな分野の供給が少ないか、といった情報が、すべての人に公開されているということです。

・1人暮らしの高齢者が増えるとか、子供が減ると年金が破綻するという人もいますが、そういった社会問題の解決のために結婚しろ、子供を産めという発想は、「兵隊になる子を増やすため、産めや増やせや」と言っていた時代と何も変わりません。

・国内の医療費の高さに耐えられず、インドなど他国で手術を受けるアメリカ人が増えています。医療施設の競争は一国内ではなく、世界規模で行なわれるようになってきたのです。

・昔は「国内トップメーカー」とか、日本国内での「御三家=業界トップ3」といった地位を誇っていればよかったのに、今は世界で何番目なのか、世界シェアはどの程度なのか、と問われます。

・供給過多の市場で「よい商品を作れば売れる」などと言っていては、マーケット感覚の欠如を露呈するだけです。マーケット感覚のある人は、「どんなによい商品を作っても、供給者が多すぎると儲からない」と理解しています。

・牛丼屋の夜間オペレーションを1人で担当するのも大変でしょうが、医師だって1人で夜勤を担当するのは大変です。

・今でこそスマホ関連の技術者は労働市場で高く評価されますが、10年前にそんな技術を持っていた人はほぼ皆無です。同じように、10年後に強く求められる技術分野を予測するのも不可能です。

・彼らは、「10年前から、ソーシャルゲームについてのスキルを磨いてきた人」ではなく、「他者より早めに、そしゃるゲームの分野に(別の分野から)移ってきた人」なのです。

・それは「消費市場」と「貯蓄市場」の競争です。そこでは「お金を使う市場」と「お金を貯める市場」が、人々のお金を取り合っています。

・金融機関は、「安心の老後には何千万円が必要」「子供を1人育てるには何千万円かかる」と煽りに煽ることで、お金を消費市場から貯蓄市場にひっぱってきます。

・今年100万円の貯金が増えたと喜んでいる人は、自分はもしかしたらこの1年で、100万円分の貴重な経験を逃してしまったのではないかと、振り返ってみるべきです。

・リアルタイムで見てもらえるスポーツコンテンツの価格だけが、高止まりしているのです。換言すれば、テレビ市場で評価される価値が、「視聴率の取れるコンテンツ」から「リアルタイム視聴率の取れるコンテンツ」に変化したということです。

・「何が起こったか」というニュースそのものより、「その記事に対して他の人はどう感じたのか」をチェックしたり、自分も一言コメントを寄せたりすることのほうが楽しいと(価値があると)判断されているのです。

・不満買取センターという会社は、不満をひとつ10円で買い取ってくれます。購入された不満は整理分類され、興味がある企業にひとつ5円で販売されます。買った値段より安く売って儲かるのは、10円で買った不満を、複数の顧客に売ることができるからです。

・「日本で売れた」は、一昔前の「全米が泣いた!」といった映画のコピーと同様、「あの厳しい水準の市場で通用した」というクレジット(信用力)として通用します。日本の消費市場は、その目利き力によって、高く評価されているのです。

・日本の製造業はよく「Made in Japan」を売りにしようとしますが、それと同等以上に「Used in Japan」「Accepted in Japan」「Best seller in Japan」には価値があります。

・台湾の女の子は、日本の中古品は偽物が少ないと言って、わざわざ日本の質屋で中古のブランドバッグを買うといわれています。

・「シャネルの新品が買いたいならパリへ、中古品でよいものを手に入れたいならトーキョーへ!」といったキャンペーンを打てばよいのです。

・グローバル金融の世界において、日本のメガバンクに勤めていることは、決して優秀とは見做されていません。一方、日本のスーパーのレジスキルやファミレスの接客スキルは、どこの国の人たちと比べても圧倒的にスゴイのです。

・もしも高校の演劇部の全国大会が、エンターテインメインとコンテンツとして価値を提供したいと考えるなら、「高校生としては巧いけど、プロよりは下手な演技」ではなく、「プロの演劇を観に行っても得られない何か別の価値」を提供する必要があるのです。そして、この点に注目して成功したのが、秋元康氏がプロデュースするAKB48です。

・多くの都市が世界遺産の認定を得ようと必死になるのは、「世界遺産を見に行くための旅行市場」がグローバルに確立されているからです。

・「読む力」に関して、今、重要になりつつあるのは、「何を読むか」を判断する力です。

・「変わる」ことを拒否するモノは、「替えられてしまう」からです。

・「便利に海外旅行をしたい」と考える日本の地方在住者が、使用する空港を羽田・成田から、仁川に替えたことで、「成田は国際線、羽田は国内線」という消費者無視の岩盤規制が「変わった」のです。



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