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『<インターネット>の次に来るもの 未来を決める12の法則』 [☆☆]

・いま振り返ってみると、コンピューターの時代は、それらが電話につながれるまで、本格的には始まっていなかったのだ。コンピューターが1台だけあっても無力だった。

・あるテクノロジーが出現すると、それが何を意味するものか、それを飼い馴らすためにどういうマナーが必要かという社会的な同意ができるまでに、10年はかかっている。

・デジタルマネーの本当の主導者は、電子マネーがときとして唯一の通貨となるアフリカやアフガニスタンだ。

・我々が作るすべてのものは、固定化した名詞の世界から、流動的な動詞の世界に移動していく。プロダクトはサービスやプロセスになっていくだろう。自動車は交通サービスに変わり、新しい利便性をもたらすものになる。

・これから30年後の未来の生活を支配する重要なテクノロジーのほとんどがまだ発明されていないので、自ずと誰もが初心者になる。永遠の初心者こそが、誰にとっても新たなデフォルトになる。

・新しいものを発明するたびにそれが新しい渇望を呼び起こし、それによって生まれた新しい心の穴を埋めなければならなくなるのだ。

・ディストピア的なシナリオの欠陥は、それらが持続的でないということだ。文明を終わらせることは実際には難しい。

・無政府状態はすぐさま闇社会へと変わり、さらに足早に腐敗した政府のごとくなっていく。ある意味、貪欲さが無政府状態を脱却させてくれるのだ。

・現実のディストピアは『マッドマックス』の描く世界というよりソビエト連邦に近く、そこは無法地帯というより息が詰まるような官僚主義が支配している。

・必要とされる量に見合ったIQを提供してくれる。電気のようにただつなぐだけで、AIの機能を利用できるようになるのだ。

・3世代ほど前には、手先の器用な人たちが、あらゆる道具の電動版を作ることで大金を手にしていった。こうした起業家たちは、電気を起こす必要はなかった――送電線経由で電気を買って、今まで手動だったものを自動化しただけだ。

・あなたが「イースターのうさぎ」の画像検索をして、結果一覧の中から最もそれらしい画像をクリックすると、あなたはAIにイースターのうさぎとはどういう姿なのかを教えていることになる。

・私の予想では、2026年までにグーグルの主要プロダクトは検索ではなくAIになるはずだ。

・何もかもが接続された世界では、違った考え方をすることはイノベーションや富の源泉になる。

・AIという言葉は「異質の知性(Alien Intelligence)」の略号になることだろう。

・AIが人間のようなものだと思うのは、人工的な鳥である飛行機が翼をばたつかせると発想するのと同じ論理上の欠陥だ。ロボットもまた、人間とは違う考え方をする。

・今は製造業といえば中国ということになっています。でもロボットのおかげで生産コストが下がるにつれ、輸送コストの方がはるかに大きなものになるでしょう。近場で生産した方が安くなるのです。

・誰もがパーソナル・ロボットを使えるようになるだろうが、ただ持っているだけでは成功はおぼつかない。それよりも、ロボットやマシンと一緒に働くプロセスを最適化できた者が成功を掴み取るだろう。

・われわれ人間の役割は、ロボットのために仕事を作り続けることになる――この作業は決して終わりがないだろう。

・あとで読もうと本を買ったとしても、その本が置かれているのは買っていない他の本と同じ場所(つまりクラウド中)であって、その違いはお金を払った棚か払っていない棚かというだけなのだ。それなら支払いが済んでいない棚に入れておいても構わないじゃないか。こうして今では、これから30秒以内に読み始めるつもりの本以外は購入しないようになった。

・アマゾンの読者は、たとえ無料で読めるサービスが他にあったとしても、「キンドル読み放題」のような何でも読めるサービスにお金を払う。なぜならアマゾンにあるレビューのおかげで、自分の読みたい本が見つかるからだ。それはネットフリックスにも当てはまる。

・世界の本のほとんどが流通のロングテールのずっと先――少部数かまるで売れない状況――にある中で、デジタルの相互リンクのおかげで、どんな風変わりなタイトルの本でも読者を得ることができるようになる。

・車が拡張された足であり、カメラが拡張された目であるなら、クラウドはわれわれの魂を拡張したものだ。もしくは、あなたの拡張された事故だと言ってもいいだろう。

・オープンソース産業を調査して作った一覧では、約65万の人々が50万以上のプロジェクトで働いている。この総数は、GMの従業員の3倍の規模だ。

・誰も出版するのに許可など要らない。誰でもインターネットにつながっていれば、自分の作品を投稿して観客を集められる、つまりそれはゲートキーパーとしての出版社の終焉を意味していた。

・近しい友人はエコーチェンバー現象を起こし、同じ選択を増幅するだけだ。いくつかの研究によれば、友人の友人といった次のサークルに行くだけで、自分が思っていたのとは違う選択の幅を広げることができることもある。

・われわれはまだ、アテンションや影響力を交換したり管理したりする可能性をすべて探りつくしたわけではない。やっと未知の大陸が見え始めたばかりだ。

・すべてがゼロに向かっていく中で、唯一コストが増加しているのは人間の経験だ――これはコピーできない。

・本当の持続的な経済成長は新しい資源から生まれるのではなく、すでに存在する資源を再編成することでその価値が上がり、それで達成される。

・現代のテクノロジーは再編成されリミックスされた、かつての原始的なテクノロジーが組み合わさったものなのだ。

・GIFアニメは一見すると、静止画がループされてちょっとした動きを何度も何度も繰り返す。その周期は1~2秒なので、それらは1秒動画と見做すことができるだろう。

・毎年、北米では600本/約1200時間分の長編映画が公開されている。現在では毎年、何億時間もの動画が作られているので、1200時間というのは割合からすればほんの僅かだ。丸め誤差の範囲に過ぎない。

・ユーチューブの動画は、毎月120億回以上も見られている。最も見られている作品は10億回以上も再生され、これはハリウッドのヒット作を超えている。

・われわれの法体系のほとんどはまだ農耕時代の原理原則で動いており、所有物には実体があることが前提となっている。つまりデジタル時代に追いついていないのだ。

・未来はすでにここにある。まだ均等に分配されていないだけだ。

・安価で潤沢になったVRは、経験の生産工場になるだろう。生身の人間が行くには危険すぎる環境――戦場、深海、火山といった場所――を訪れることもできる。

・結局のところ、医学における正常とは、架空の平均値のことなのだ。あなたと私の正常値はお互いに違う。平均値としての正常値はあなた個人には当てはまらないかもしれない。

・小さなデジタル式コンパスの本体を革ベルトにはんだ付けした。そして13個の極小の圧電型バイブレーターをベルト全体に沿って埋め込んだ。最後にその電子コンパスをハックして、ベルトの北の方向を向いている部分が常に振動するようにしたのだ。ベルトを着けていると、北の方角を腰で感じられる。北を指すそのベルトを着けて1週間もしないうちに「北」という確かな知覚を持つようになった。それはもう無意識になっていた。考えずにその方向を指すことができた。

・マルサスやダーウィンが論証したように、生物学的にすべての種は飢餓の境界まで増え続ける。

・われわれは血圧や血糖値を感じるようには進化していないのだ。しかしテクノロジーを使えばできる。

・革命的なアイチューンズは、アルバムではなく曲単位で販売している。かつての混合物から蒸留され抽出された音楽の要素は、共有可能なプレイリストといった新しい化合物へと再構成された。

・大衆紙は記事広告(クレイグリスト)、株式市場(ヤフー)、ゴシップ(バズフィード)、レストラン批評(イェルプ)、記事(ウェブ)へとアンバンドルされ、それぞれが自立して育っていった。

・すべてのインターネットや電話のシステムが24時間不通となるような事件が起きたら、その後何年もそのショックが後を引くだろう。

・良い質問とは、それ一つで100万個の良い答えに匹敵するものだ。それは例えばアインシュタインが自分に尋ねた質問だ。「もし光線の上に乗って飛んだら何が見えるだろう?」この質問が相対性理論や原子力時代を導き出した。

・良い質問とは、ひとたび聞くとすぐに答えが知りたくなるが、その質問を聞くまではそれについて考えてもみなかったようなものだ。



〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則

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  • 作者: ケヴィン・ケリー
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2016/07/23
  • メディア: 単行本



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  • 発売日: 2016/07/27
  • メディア: Kindle版



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