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『戦争と平和』 [☆☆]

・戦争という極限状況下においては、その民族あるいは国家の持つ長所と短所が最も極端な形で現れる。

・日本国憲法の中には「緊急事態条項」がありません。緊急事態条項とは、戦争や大災害のように国家存亡の危機が発生した場合に、憲法や法律の平時通りの運用を一時的に停止するというものです。

・単純に「やられること」を考えていなかったせいだと思います。その代わりに、みんなで共有していたのは、「やられることはないってことにしよう」という甘い考えだったわけです。

・エース一人に頼りようなシステムは危険だから、企業はそういう構造にしたらあかんねん。エース以外の人間でも一定の成績を挙げられるようなシステムを作らないと、会社はもたないんや。

・酸素魚雷は最速50ノットの速度を出せましたが、それでも20キロ先に届くには10分以上はかかります。現在のように追尾する装置はないので、常識的に考えて命中するとは考えられません。だから、当時の戦闘ではあまり役に立たなかったと言わざるを得ません。

・徴用船は次々と沈められ、船員たちの多くが犠牲となりました。その死亡率は何と43パーセントです。これは海軍の死亡率16パーセント、陸軍の死亡率20パーセントよりもはるかに高い数字です。海軍は自分たちが使う石油のために民間人を使い、彼らを守ろうともしなかったのです。

・日本人が戦争に向いていない点は、「最悪の状態」を想定していない、あるいはしたくないという「性格」です。

・朝日新聞社は、気に入らない相手を攻撃するときは、自らの筆を汚すことなく、大学教授や文化人などに悪口を言わせるという手法を取ります。

・あの戦争を引き起こしたのは、新聞社だと思っている。日露戦争が終わって、ポーツマス講和会議が開かれたが、講和条件をめぐって、多くの新聞社が怒りを表明した。こんな条件が呑めるかと、紙面を使って論陣を張った。国民の多くは新聞社に煽られ、全国各地で反政府暴動が起こった。

・いつ敵が襲いかかってくるかわからない戦場で8時間の飛行は体力の限界を超えている。8時間も飛べる飛行機を作った人は、この飛行機に人間が乗ることを想定していたんだろうか。

・大東亜戦争をテーマにする場合、まず描かねばならないのは「悲惨さ」であり、訴えなければならないのは「反戦」と「反省」、そして軍部に対する「糾弾」と「怒り」――それ以外の側面を描くことは許されないという不文律があったように思います。

・自衛隊を軍隊として認めようという発言に対して、「極右だ」「軍国主義だ」と非難する人がいます。ただ、そういう人から見れば、世界の国々のほとんどが「極右国家」であり「軍国主義国家」ということになります。

・新聞や雑誌やテレビで、「九条は正しい」「日本の平和は九条によって守られてきた」という布教を続けてきたのです。そして知らないうちに「九条教」という世界でも例のない不思議なカルト宗教の信者を増やしてしまったのです。

・洗脳されたカルト宗教の信者を逆洗脳するのは、とてつもなく難事であるのはよく知られています。理屈をいくら説いても、洗脳は抜けません。

・いずれもハイテク兵器で、何年も訓練を重ねた専門家でなければ使いこなせません。つまり一般人を徴兵しても実戦には役に立たないどころか、むしろ足手まといになります。



戦争と平和 (新潮新書)

戦争と平和 (新潮新書)

  • 作者: 百田 尚樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/08/09
  • メディア: 新書



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