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『世界史の極意』 [☆☆]

・知識人の焦眉の課題は「戦争を阻止すること」です。

・歴史は必ず繰り返す。最初は悲劇として。そして次は、悲喜劇として。

・日本の知識人は、「大きな物語」の批判ばかりを繰り返し、「大きな物語」を作る作業を怠ってきてしまいました。

・言ってみれば、安倍政権は、コンビニの前でヤンキー座りをして、みんなでタバコをふかしている連中と同じです。仲間同士では理解し合えても、外側の世界が自分たちをどう見ているのかはわからない。

・イギリスは繊維工業が成功していたために、重化学工業への転換が遅かった。そのため、重化学工業という点では、ドイツの方がイギリスよりも成長がめざましかったのです。

・資本主義体制の国々は、戦後、社会主義革命を阻止するために、福祉政策や失業対策など、資本の純粋な利潤追求にブレーキをかけるような政策をあえてとるようになりました。利潤は多少減少しても、資本主義を守るためにはやむを得ないというわけです。

・自由主義の背後には常に覇権国家の存在があり、覇権国家が弱体化すると、帝国主義の時代が訪れる。イギリスが覇権国家だった時代は、自由貿易の時代でした。しかし、イギリスが弱くなると、ドイツやアメリカが台頭し、群雄割拠の帝国主義の時代が訪れる。

・帝国主義国であるということを自覚するとは、自らの手がもう汚れていることを自覚することです。

・イギリスの「囲い込み」を思い出してください。羊を飼うために、農民は農地から閉め出されてしまった。彼らは移動の自由を得て、労働者になっていくわけです。

・社会が流動化すると、見知らぬ者同士でコミュニケーションをする必要が出てきます。そうすると、普遍的な読み書き能力や計算能力といったスキルを身につけることが必須になる。

・一つの事実に複数の見方があるということを理解するようになると、思考の幅が広がります。

・ヨーロッパの大学では、神学部がないと総合大学(ユニバーシティ)を名乗ることはできません。

・ロシア正教には僧侶に「キャリア組」と「ノンキャリア組」があります。ノンキャリアは婚姻可能で、結婚して各地域に勤務する。一方、キャリアは修道院や教会に勤務するが、結婚はできない。

・イスラムの場合、ジンという妖怪が悪さをしているということになる。自身の内なる悪についての反省がないので、一度信じることができれば、どんな暴力でも肯定されてしまうのです。

・日本の政治家の圧倒的多数は、イランはペルシャ人の国ということさえ知りません。アラブ諸国の一つだと思っています。

・目下のハマスの戦略は、ヨルダン国王を打倒することに向けられています。ヨルダンにはパレスチナ難民が大勢いるので、ハマスは彼らを動員して、ヨルダンで紛争を起こそうとしているのです。

・EUの本質をなすものとして、ラテン語の「コルプス・クリスティアヌム(corpus christianum)」という概念があります。コルプス・クリスティアヌムとは、ユダヤ・キリスト教の一神教の伝統と、ギリシャ古典哲学、ローマ法という三つの要素から構成された文化総合体のこと。日本語に訳せば「キリスト教共同体」です。

・EUはなぜ生まれたのか。その最大の目的は、ナショナリズムの抑制です。



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