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『〈弱いロボット〉の思考』 [☆☆]

・ある出来事の要因を何かに求めることを「帰属させる(attribute)」と表現することがある。これは「せっかくだから、何かのせいにしてしまおう」という感覚だろうか。

・私たちは自らの意思で街の中を歩いている、それは確かなことだろう。一方で、人の流れ、通りの看板、由緒ある石畳の路地、建物の装飾など、その街が私たちを歩かせてもいる。

・会話の意外な展開も、それぞれの参加者が何らかのプランを抱いて、はじめから意図されていたものではない。お互いの関わりの結果として、事後的に立ち現れてきたのである。

・発話とは、何かを「話す」だけではなく、何かを「行う」ための行為でもあり、発話者によって世界の状態を変えるために用いられる。

・普段ではしない、大胆な色彩の衣服を身につけたりすると、自分に対する他の人の視線が変化してくる。

・新たな「他者」との関わりを手掛かりに、自分はどんな存在なのかを探っていることだろう。

・「今、どんなことをしようとしているのか」「どんなことに困っているのか」、そうした「弱さ」を隠さず、ためらうことなく開示しておくことで、お掃除ロボットは周りの手助けを上手に引き出しているようなのである。

・ここしばらくの「利便性を追求する」というモノ作りの流れは、個々の「弱さ」を克服することに向けられてきたようだ。そこで一面的な利便性は高まるように思うけれど、一方では「持ちつ持たれつの関係」から遠ざかってもいるようだ。

・役割の間に線を引いた途端に、相手に対する要求水準を上げてしまう。

・おばあちゃんの世話をするという何気ない関わりが職業となった途端に、「もっと、もっと」と、相手に対する要求を高めてしまう。その結果、「介護する人」と「介護される人」との間に垣根が生まれてしまう。

・人と人との間にある対象物、これらは三項関係における「第三項」とか、「媒介物」と呼ばれており、この媒介物の選択によって二人の間のコミュニケーションの質は大きく違ったものになる。

・一人で居るととても自由でいいのだけれど、その抱えきれない可能性の疲れることもある。何をしていてもいいのだけれど、それを一つに絞り切れない。



〈弱いロボット〉の思考 わたし・身体・コミュニケーション (講談社現代新書)

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  • 作者: 岡田 美智男
  • 出版社/メーカー: 講談社
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