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『彼女の色に届くまで』 [☆☆]

・本気で画家を目指すなら、、まず平凡に右に倣い、自分の作品コンセプトを充分に現実化できるだけの「普通の技術」をひと通り身につけなければならない。

・どんな斬新な発想があっても、それを他人に伝えるための努力と技術がなければ、子供のたわごとと何の違いもないのだ。

・「輝ける高校生活」は高校生になっただけで自動的に手に入るわけではなく、「仲のよい友達」の存在が必要条件だったのだ。

・「猥褻か芸術か」じゃなくて「芸術は猥褻」だし「ものによっては猥褻が芸術」なの。

・ああいうのを「権力の犬」って言うんだな。ご主人様に先立って吠えるのが自分の仕事だって、分かっているんだろうね。どうせそれ以外は期待されてないだろうし。

・せっかく「リンゴをピンクに描く」ことの面白さを発見した子供が「リンゴは赤です」と直されてしまっては自由な発想の芽が摘まれてしまう。

・むしろ日常気付けなかったあれこれの規則をぶち壊す快感こそがアートの楽しみだというのに。

・普段は普通に振る舞う天才も山ほどいるし、逆に現代では、「アーティスト」を気取ってわざと奇行をはたらく人間は大抵小物である。

・時折こうして、一部分だけ幼児のように常識が抜け落ちているところがあるのだ。

・肉体のモノ化、とりわけ商品として消費されがちな若い女性の肉体の食用化であり、衝撃の後に考えさせる深みのあるテーマだと思う。

・下手には耐えられるが幼稚はたまらない。

・平凡を平凡な方法で抜け出そうとする平凡、平凡を平凡だと批判する平凡な平凡。

・友達を作ることにあまり興味がない。他人より自分。他人が何者で何をやっているかより、自分の才能が世間的にはどこまでのもので、自分が何者になれるかで頭がいっぱいだからだ。

・不満を言うだけでは、僕自身が成長できない。自分より優れたもの、評価されているものに出会ったら、まずするべきは妬むことではなく、盗むことだ。

・プロになるにはそこからさらに「独創性」と「商品性」と「運」が必要で、こればかりは努力でどうにかなるものではないのだが、逆に努力次第でなんとかなる部分はすべて解決していて当然、というのが僕たちの認識である。

・自分の負けを状況のせいにしている人は、いつまで経っても成長しない。反省せず、勝っている人から学ばないからだ。

・「すごいと思う」などというプロの世界では何の保証にもならない確信ではなく、「売れると思う」「うけると思う」という、一般性を備えた、ハードルの高い確信である。

・平凡な人間は悔しがり方もまた平凡だ。

・僕のアドバイスや感想を受け入れるのは、僕が敵だと、同じジャンルで争うライバルだとは露とも思っていないからだろう。眼中にない、と無自覚のままに宣言しているに等しい。それが辛かった。

・商品の値段は需要と供給で決まるんです。美術品のオリジナルは原則的に供給が「1」しかない。対して人気が出れば需要は増えていく。美術品の顧客には富裕層が多いから、一億出しても、十億出してもいいという人が出てくる。

・今更それを話したって皆、信じたがらないでしょう。みんな「愛妻家」とか「良妻賢母」の物語が大好きだもの。事実をねじ曲げても気付かないくらいにね。

・この世には確かに「持っている人間」と「持っていない人間」がいる。だがそれは99パーセントの汗の後にようやく現れる1パーセントの差に過ぎず、「持っている人間」といえどもそれ以外の部分では普通なのだ。

・とにかく、思ったことを言うことにした。変な言い方をしてしまって恰好悪くなったり誤解されたりしたら、全力で言葉を足して言い訳をすればいいのだ。



彼女の色に届くまで

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