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『池上彰が世界の知性に聞く どうなっている日本経済、世界の危機』 [☆☆]

・人間が生きるということは、あまり前方が見えない濃霧の中で自動車を運転しているようなものと考えた方がいいと思っています。つまり先の道、未来は見えない。ヘッドライトをいくら強くしても、一週間か二週間か先は見えるかもしれないけど、一年先、二年先は見えない。

・電子書籍には傍線を引く機能があるものがありますが、そのデータを集めると、『21世紀の資本』の場合、「はじめに」と「第一章」はかなり線が引いてあるのに、第二章以降に線を引いている人がほとんどいないらしいのです。つまり、あの分厚い本を最後まで読み通している人は実は少数にとどまっているのではないでしょうか。

・EUの国同士が交易をしても関税がかかりません。そのため、例えばフランスがドイツから税金を取ろうと付加価値税を利用するのです。

・人間の生活や人生は、すべて合理的であるわけではありません。合理的というより、理性的であることが求められます。極端に合理主義で事にあたろうとすることは、むしろ病的であるといえましょう。

・欧米においては会社のスキャンダルは、経営者自身が儲けるためであることが多いのに対して、日本の場合には、組織防衛のために不正を働くことが多く、スキャンダルの中身がだいぶ違います。

・2000年代に入って、ドイツは目に見える形で復活してきます。1999年、マルクよりずっと信頼度の低い、つまり安いユーロ導入によって、輸出力が大幅に伸びたんです。ドイツはユーロに参加したことで、日本のアベノミクスのような事実上の通貨安政策をとることになったわけです。

・あの頃に極端にショックが広がったのは、まだ終戦直後を知っている人が一定の年代層以上にいたからで、「油が入ってこなくなる、モノの値段が高くなる、モノが不足する」という危機意識が蔓延した。

・当時は地元からの要望が強かったんです。工場の誘致は難しかったですから、首長さんも地元の雇用を増やすために原発を誘致した。

・資源小国である日本がその後も国際競争力を保ちながら成長を続け、経済大国を維持できたのは、原子力発電の役割が大きかったことは事実なんです。

・ドルとユーロと円はドングリの背比べでしょう。悪いニュースが出てくるのが、まずユーロ、それからドル、最後に円なんです。だから、相対的に円が強くなってる。

・買い物はできるだけ身近で手短に済ませて、あとは自分の時間を楽しみたい。つまり、買い物をすること自体が楽しみではなくなった。消費はもはや娯楽ではなくなったんです。

・本当に責任がある人は誰も責任をとらず、気が弱かったり責任感が人一倍強い人が自殺するという日本の悲劇が繰り返されないようにしないといけないと思います。

・多くの日本の経営者は、身をもって進出先の国のことを知ろうとする努力をしてこなかったのではないでしょうか。日本人同士だけで日本語で話をする。だから、狭い世界でしか通用しない尺度でものを考えている。

・野党が提出した内閣不信任案に羽田派が賛成し小沢一郎氏らと離党することになりました。時代が政治の力を問うていた時に、派閥の論理と個人の利益が優先されたことは、まことに腹立たしいかぎりです。

・日本の政治が官僚主導で行なわれている根本は、総理大臣の任期があまりにも短期間だからなんです。政治主導で国情を変えるには、十年ぐらい長年にわたる人気が必要だと私は思います。

・サッチャー首相が言った言葉が忘れられません。「改革のため、国家財政の厳しさを知らせるのがマニフェストです」。

・サッチャーさんが政権を奪回するとき(1979年)、マニフェストに消費税を増税する(8パーセントから15パーセントへ)と明示したにもかかわらず保守党を対象に導いた。



池上彰が世界の知性に聞く どうなっている日本経済、世界の危機

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  • 作者: 池上 彰
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2016/01/28
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