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『米澤穂信と古典部』 [☆☆]

・面白いけど、面白くしすぎたところがつまらんな。

・さっさと動き出せばなんとかなったかもしれないのに、いざとなると体面や常識が邪魔をして、高の知れた小冊子一冊葬ることができなかった。ああ、決断の遅い者はすべてを失う、俺はいまそういう教訓を得たのだ。

・曖昧な点を、わざと悪意に捉えるのが揚げ足取りだと思う。

・不備じゃなく省略だって思いながら、ここは不備だっていう書き方をわざとやったなら、それは揚げ足取りよ。

・白菜が日本に入ってきたのは明治以降で、それまでは国内で育てられていなかった。というのも白菜は交雑しやすい野菜で、他の植物の種子が飛んでくる場所で育てるのが難しかったんだそうです。

・短歌や俳句は短いからいろんな解釈ができますよね。それもある種「日常の謎」かもしれません。

・寺山修司の「海を知らぬ少女の前に麦藁帽のわれは両手を広げていたり」という歌だって「海はこんなに広いんだ」と教えているというのが世間一般の解釈だけど、「通せんぼしている」と解釈する人がいてね。少女が広い海を知ったらもう自分を愛してくれなくなる、という。

・事件が起きた理由ではなく、事件を解く理由を求めることがこのシリーズの肝というか、鍵のように思っています。

・リアルを追求すると、毎日別に何も起きないことや、何か事件が起きても蚊帳の外に置かれることがリアルということになってしまいます。

・鉄道忌避伝説(鉄道敷設を拒否したために町が廃れたという事実に反する伝承が各地にあること)

・均質的な集団の中にほんの小さな差異を放り込むだけでも物語が生まれるには充分です。

・この物語は密室ものでもいいが、アリバイ崩しでもまあ構わないという場合、ミステリ小説としての練り込みが足りないと考えてもいいかと思います。

・社会は常に自らの鏡としての物語を必要とする。



米澤穂信と古典部

米澤穂信と古典部

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/10/13
  • メディア: 単行本



米澤穂信と古典部 「古典部」シリーズ (角川書店単行本)

米澤穂信と古典部 「古典部」シリーズ (角川書店単行本)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2017/10/13
  • メディア: Kindle版



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