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『ジャイロモノレール』 [☆☆]

・理屈というのは、「やる気」や「信念」よりも強固だ。理屈が正しいものは、必ず実現するはず、と考えるのが、すなわち「科学」である。

・学ぶことはインプットであり、いうなれば、栄養を採っている行為だ。インプットばかりでは、肥満になる。太って動きにくい頭になる。

・老化しない頭とは、運動する頭だ。それには、アウトプットすること。すなわち思考することである。

・回転している独楽の回転軸をZ軸とする。この独楽に対して、x軸のプラス座標が下がるように力をかけてみる。すると、回転方向へ90度ずれたy軸のプラス座標が下がる。これがジャイロ効果である。

・傾いたジャイロをさらに倒そうと加勢することで、モノレールの姿勢が戻る。ここが不思議な点である。

・文章を読んだだけでは、文字が知識として入力されても、理屈が頭の中で展開しない、という状況の方が多数だと思われる。

・日本人のコレクションに対する認識は、ただ集めることだけに夢中になっていて、集められる品をコンプリートすることが目標となっているように見える。

・彼らのコレクションは、もちろん趣味であるが、集めることが目的ではない。なにかの趣味がさきにあって、そのために集めているだけなのだ。これは、ある分野の研究を行うために資料を集めることと同じ行為である。

・人間を職業で評価するのも、日本社会の傾向として顕著である。「職業に貴賤はない」といいながら、まったくそうは考えていない人がほとんどだろう。

・多くの方は、「研究」を「勉強」あるいは「学習」だと勘違いしているようだ。

・研究という行為は、「学ぶ」ことでも「調べる」ことでもない。だから、問題を自分で見つけたあと、図書館で調べる、人にきいて回る、ということで解決できるものは、研究ではない。

・学習や調査で解決してしまう問題だったら、それは「研究」ではなく、「調査」になる。

・研究とは、一言で表現すれば、自分が最初に知ることだ。世界の誰も知らないことを自分が突きとめる、という行為を「研究」と呼ぶ。

・研究テーマとして成立するかどうかは、既に知られているものではない、という点にあるからだ。

・思うに、考えることを日課にしている人ほど、頭の老化が遅いように見受けられる。そうして、世の中を見回すと、多くの人は毎日同じことをして、考えない生活に徹しているようだ。

・本当の楽しさを知らない人が、多いのかもしれない。賑やかさとか、笑えるとか、はしゃぎ合うことが楽しさだと思っているのかもしれない。

・19世紀頃に1つの頂点を迎えた機械技術は、電子技術に駆逐され、現代ではその多くが消えかかっている。機械文明は、今や失われた技術となりつつある。

・最先端である必要はない。というよりも、自分がどちらを向いているかで、先端は違ってくる。



ジャイロモノレール (幻冬舎新書)

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  • 作者: 森 博嗣
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
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